ウマバエ(ヒトヒフバエ)の日本の被害!人間への寄生方法と原因

危険な昆虫類

ハエは日本だけでなく世界のどこにでもいるほど、メジャーな昆虫です。しかし、そんなハエの中でもウマバエ(ヒトヒフバエ)は人体に寄生するという特徴があります。この記事ではその寄生方法と原因、治療法などをご紹介していきます。

ウマバエ(ヒトヒフバエ)の生態

ウマバエの写真

出典画像:Wikipedia

  • 学名:Gasterophilus intestinalis
  • 分類:ハエ目ヒツジバエ科ウマバエ属
  • 分布:中央アメリカ、南アメリカ、アフリカ、東南アジア
  • 体長:8mm~35mm

ウマバエが属しているヒツジバエ科は世界に151種類生息しており、ウマバエはその名の通り、ウマに寄生することからこの名前がつきました。ヒトヒフバエも同様で、ヒトの皮膚に寄生するために名付けられました。そしてこの両種は別種ではありますが、総称して「ウマバエ」と呼ばれています。この記事では総称してウマバエと呼称していきます。

外見は黄褐色や赤褐色の体色で大きさは比較的大型で、アブやハチにもにています。

また、口は退化しているため、餌を取ることができず、寿命は短いです。



ウマバエ(ヒトヒフバエ)は日本にいるのか

ウマバエは主に中央アメリカ以南やアフリカ、東南アジアなど温帯や熱帯地域に生息しており、またウマバエが日本の冬の寒さに耐えられないので、日本に生息はしていないと言われています。

しかし、日本人も寄生されてしまったケースがあります。なぜ寄生されてしまったのか、この章では日本における被害状況についてご紹介していきます。

ウマバエ(ヒトヒフバエ)日本における被害状況と原因

日本人がなぜ、ウマバエに寄生されてしまうのか。コスタリカ、ウユニ塩湖、マチュピチュ、エジプトのピラミッド、アンコールワットなど、どれも日本人に人気の観光地です。日本人が寄生されてしまう理由は、該当地域を観光などで訪れて寄生されてしまうといったケースです。
なので、国内で寄生されるというより、寄生されて帰国するといったものです。

ウマバエ(ヒトヒフバエ)人間への寄生方法

中米や南米、アフリカ、東南アジアを訪れた日本人が寄生されてしまうケースがありますが、ではウマバエはどのように人間に寄生するのでしょうか。

ウマバエ(ヒトヒフバエ)人間への寄生方法

実はウマバエは直接人間に寄生することができず、仲介する者が必要になります。

仲介者は主に蚊やサシバエ、ダニ、吸血性の昆虫が選ばれ、ウマバエはそれらの昆虫のお腹に卵を産みつけます。

それらの仲介者がヒトの皮膚を刺した際、卵は人体の体温で孵化します。孵化した幼虫が、仲介者が皮膚に作った刺し傷の中から人体に約1時間ほどかけて侵入します。体内に侵入したのち、30~90日かけて人体の組織を食べながら成長していきます。そして人体の中で2回ほど脱皮し、侵入してきた刺し傷から出て、蛹になり羽化します。

寄生後の痛みなど症状

寄生されると痛みがあるのかというと、寄生されてすぐの段階では痛みはありません。しかし、幼虫が成長するに従い、症状が現れ始めて寄生されていたことに気づきます。

寄生後に現れる症状のことを蛹蛆症(ようそしょう)と言います。

蛹蛆症は元々あった傷口にも起こり、痛みと痒みを伴います。これを創傷蛹蛆症と言います。

さらに、馬などに寄生する種類のウマバエが稀に人体に寄生することがあります。この場合を移行性蛹蛆症と呼びます。

また、蛹蛆症は寄生された場所によって呼び名と症状が異なっています。

皮膚に寄生〜皮膚蛹蛆症〜

症状としては疼痛と時折現れる刺すような痛みです。傷口には「おでき」のような隆起が起こり、次第に穴ができ、穴からは組織液や稀に幼虫が見えることがあります。

鼻に寄生〜鼻蛹蛆症〜

鼻詰まりのような症状に痒みが伴います。また、顔のむくみや発熱、血の混じった鼻水も生じることがあります。鼻から顔面の組織へと幼虫が食い進んだ場合、症状は重症化し、場合によっては失明に至ります。

耳に寄生〜耳蛹蛆症〜

この蛹蛆症は耳鳴りと何かかが這い回るような感覚があります。幼虫が次第に奥へと進み、中耳を介して脳にまで到達する場合があります。


目に寄生〜眼蛹蛆症〜

目に寄生した場合、目の充血と痛み、涙が止まらなかったり、まぶたが腫れたりします。また、進行すると緑内障や網膜剥離を引き起こします。

寄生後の治療方法

基本的に蛹蛆症は成長し体外に出て羽化するというゴールを迎えるので、1ヶ月から2ヶ月程度で体外に出ます。

ただし、鼻、眼、耳、泌尿生殖器や腸に寄生もしくは侵食が進んだ場合は、摘出手術など大掛かりな治療が必要になります。

手術の際、幼虫をむやみに引きずり出すのは危険です。幼虫は体内で成長するうちに自身の体表に棘のようなものを持つようになります。この棘を動かすことで皮膚の下や組織の中を動き回ります。

無理に引き出そうとすることで、幼虫が欠損し、完全に摘出留守ことができなくなってしまうのです。

また、欠損した幼虫の体内から幼虫の体液が出て、人体の血液に入り込んでしまうことで、アレルギー症状やアナフィラキシーショックを引き起こす場合があります。この場合は死に至ることがあるめ、医療機関の受診をしましょう。

医療機関では切開し摘出する方法が取られますが、傷口を軟膏などで塞ぐことで、幼虫の空気の通り道がなくなるので、自ら体表に出てくることがあります。そこをピンセットで取り除くこともできますが、あくまで皮膚の下や侵食がごく浅い場合にのみ通用するやり方なので、基本的には医療機関に相談しましょう。

旅行の際はご用心

いかがでしたでしょうか、海外旅行の際は十分に注意し、森や林など、虫が多いところでの肌の露出は極力控えましょう。

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