カバ対ワニ!どっちが強い?

危険生物の最強対決

動物界においては、生息域ごとにその生態系の頂点に君臨する種が存在します。

例えば、アフリカのサバンナであれば百獣の王ライオンが生態系の頂点に君臨しますね。

それでは、同じアフリカでも川や沼、湖などの水辺に注目したらどうでしょう。

そこには、獰猛で巨大な爬虫類ワニが存在します。

水辺に限定すれば、そこでの生態系の頂点にはこのワニが君臨しているのです。

しかしながら、ここで多くの方が疑問を持つかと思います。「あれ?最強との呼び声が高いカバは?」と。

カバとワニの写真

出典画像:Wikipedia

そこで!お馴染みの対決シリーズ、今回はこのカバとワニに注目して考えてみたいと思います。

題して「カバ対ワニ!どっちが強い!?」です。

さて、その結末はいかに?



「カバ」と「ワニ」の基本データ

今回の主役となるカバとワニ、双方の基本データを見てみましょう。

ただし、ワニに関しましては世界に23種が存在します。

ワニの写真

出典画像:Wikipedia

今回は、その中でカバと生息域が重なるナイルワニで検証を行いたいと思います。

この2種であれば、実例もありますので検証も具体的に行えます!

カバの基本データ

カバの写真

出典画像:Wikipedia

  • 分 類   偶蹄目(または鯨偶蹄目) カバ科 カバ属
  • 学 名   Hippopotamus amphibius
  • 和 名   カバ
  • 英 名   Common hippopotamus、Hippopotamusなど
  • 分 布   アフリカ大陸(サハラ以南)
  • 生 息   湖や河川、沼などの水辺近く
  • 体 長   3から4メートル程度
  • 体 重   2から3トン程度
  • 尾 長   40から60センチメートル
  • 備 考   陸上動物としてはゾウに次ぐ大きさをサイと争う。

カバと言えば、やはりその大きさがまずあげられます。何と言っても、陸上動物最大とされるゾウの次の座をサイと争うのがこのカバなんです。

実際に、動物園でカバを見るとその迫力に驚かされてしまいますね。

また、漫画やCMなどのキャラクターイメージがあるため、のんびり屋で優しい印象を持たれることもありますが、実際には一度怒らすと手が付けられないほどに狂暴な一面を持っているのです。

現地では、人間が野生動物に襲われ死亡する事故として、ライオンやヒョウなどの肉食動物よりもこのカバによるものが最も多いとされています。

なんと、その数は年間500人にのぼるというのですから、カバの恐ろしさは半端ではありません。

しかし、食性は草などを主食とする草食性ですので基本的には温厚です。カバが戦闘モードに入るのは、テリトリー内への侵入に対するものが最も多いようです。

侵入者は、同じカバであっても容赦なく襲い掛かるのです。

ナイルワニの基本データ

ワニの写真

出典画像:Wikipedia

  • 分 類   ワニ目 クロコダイル科 クロコダイル属
  • 学 名   Crocodylus niloticus
  • 和 名   ナイルワニ
  • 英 名   Nile crocodile
  • 分 布   アフリカ大陸(南端部およびサハラ砂漠を除く)
  • 生 息   主に河川や湖(汽水域での目撃もあり)
  • 体 長   4から5メートル程度
  • 体 重   200から400キログラム程度
  • 尾 長   2メートル程度(およそ体の半分)
  • 備 考   驚異的な顎の力を持ち、それは現存する生物で最強クラス

一方のナイルワニですが、こちらは言わずと知れた最大級の肉食性爬虫類で非常に狂暴な性格をしています。

ワニは世界に23種が存在します。その中でも、大きさ的にはイリエワニが最も大きなワニとなり、このナイルワニはそれに次ぐ大きな種となります。

しかし、私達人間にとって一番危険で厄介なのは、このナイルワニかも知れません。

基本的にワニにとって我々人間は、捕食対象ではありません。

ワニが人間を襲う多くの場合は、「捕食時にたまたま人間がいた」や、「子供や縄張りを守ろうとした」などによるものです。

しかしながら、ナイルワニは川などにも棲み人間の生活環境と重なることから、ワニの中でも人間への被害が桁外れ(一説には年間200人とも)に多いのです。

もしかすると、ナイルワニにとって人間は、既に捕食対象となっている可能性もありますね。

基本的に、ナイルワニの主食は魚などですが、水を飲みに来たシマウマやヌー、時にはライオンなどの肉食獣でさえも餌食となることがあるのです。

現存する生物では最強クラスの驚異的な顎の力で咬みつき、相手を水中へと引きずり込んでデスロールで引きちぎる…。

なんとも恐ろしいワニの狩りの姿は、私達もテレビなどでよく目にしますね。


「カバ」と「ワニ」が自然下で戦う可能性はあるのか?

さて、このカバとワニですが自然下において戦う可能性はあるのでしょうか?

今回の対戦相手となるナイルワニであれば、分布域に生息域がほとんど同じなので自然下で戦う可能性はあります

と言うよりは、日頃より両者のバトルは繰り広げられているのです。

カバの写真

出典画像:Wikipedia

  • カバの群れに侵入してしまったワニ
  • ワニに襲われている獲物を助けたカバ
  • ワニに襲われるカバの子供
ワニの写真

出典画像:Wikipedia

などなど。両者のバトルは様々なシチュエーションで繰り広げられているのです。

さて、気になるその結末はどうなのでしょうか。

 

「カバ」対「ナイルワニ」!もしも成獣同士が1対1で戦ったらどちらが強いのか?

さて、それではようやくですが本題に入りたいと思います。

雄のカバとナイルワニ、それぞれの成獣が1対1で戦ったらどうなるのでしょうか?

まずは、それぞれの攻撃力を比べてみましょう。

  • カバの攻撃力
カバの写真

出典画像:Wikipedia

カバの攻撃力は、2から3トンにもおよぶ巨体とそこから繰り出されるパワー、そして数十センチメートル(長ければ1メートル)にもなる長い牙でしょう。

咬む力ではワニにおよびませんが、それでもこの大きな体格とパワー、大きな口に生えた長い牙は驚異です。

単純にカバが上に乗るだけでも、たいていの相手は戦意喪失してしまいますね。

余程の大型獣でなければ、カバの攻撃を受け止めることは難しいでしょう。

  • ナイルワニの攻撃力
ワニの写真

出典画像:Wikipedia

一方ナイルワニの攻撃力は、やはり何と言ってもその強力な顎の力でしょう。

数値的には測定方法によりばらつきはありますが、現存する生物では最強クラスとなるのです。

また、身体の大きさもワニ最大種となるイリエワニにはおよびませんが、ワニの中では2番目に大きくなりますし個体によればイリエワニの平均を上回るものも存在します。

生物界最大クラスの顎の力に、爬虫類最大クラスとなる大きさを誇るナイルワニです。

一咬みされただけで、たいていの相手は致命傷を負わされてしまいますし、そのまま水中へと引きずり込んでしまえばもう逃れることは不可能でしょう。

カバ対ワニ!その勝者は?

それでは、「カバ対ナイルワニ」それぞれ雄の成獣が1対1で戦ったら?その結果はどうなってしまうのでしょうか?

と非常に煽るような言い回しをしましたが…。実はこれカバの圧勝となってしまうようです。

カバの写真

出典画像:Wikipedia

顎の力はワニがカバの倍ほどのパワーを誇るのですが、ワニがカバに勝るのはそれだけなんですね。

数倍となる体の大きさにくわえ、パワーとスピードそして牙いずれもカバがワニを圧倒的に上回ります。

顎の力の差が大きくものを言いそうですが、カバの分厚い皮膚にはワニの咬みつきは通用しません。

実際に、野生下でこの2種の戦いは繰り広げられていますが、カバが子供の場合もしくは病気や怪我で弱っているなどのハンディが無い限りカバの勝利は不動とされています。

多くの動物学者もこの説を支持しておりますし、動画などではカバがワニを圧倒している様子(頭を砕かれたり、真っ二つにされたり)がよく見られます。

水辺の序列としては、カバそしてワニとなるのが自然界の決まりのようですね。

このことはワニも十分に理解しているようで、カバの通り道をワニがふさぐことはありません。

そんなことをしたら、無残に仕留められてしまうことをワニは知っているのです。

究極のこの戦いはカバの圧勝と言うことで決着がつくようです。

反対の結果となる可能性は?

さて、カバ対ナイルワニの対決は、カバの圧勝としました。

しかし、ワニがカバに勝てる可能性はないのでしょうか?

実は、100パーセント無いとは言い切れないのです。

それはどうのような場合でしょうか?

  • ワニの種がイリエワニの場合

今回の対決は、生息エリアが重なるナイルワニで検証をしましたが、これがワニ界最大種となるイリエワニの場合なら結果が変わるかも知れません。

ワニの写真

出典画像:Wikipedia

とは言っても、イリエワニの大きさは平均で4.5から5.5メートル程度、重さも250から500キログラム程度とナイルワニを一回り大きくした程度です。

これで圧倒的有利を誇るカバに立ち向かえるとは思えませんよね。

しかしながら、ワニは長く生きればどんどんと巨大化するとも言われています。

イリエワニの「カリア」と名付けられた個体は「全長7.01メートル、体重2トン」にもなるのです。

こうなると、体長ではカバを上回り体重でもその差を随分と縮めることになります。

当然顎の力も体に比例して強くなりますので、ワニに勝機が全くないとは言えませんね。

  • ナイルワニでも「ギュスターヴ」なら!

実は、ナイルワニでも成獣のカバを仕留め餌にしたとされる個体が存在します。

それが伝説ともなっている「ギュスターヴ」で、史上最強のワニと目されています。

ワニの写真

出典画像:Wikipedia

獰猛な野生のワニのため正確な数値は把握出来ておりませんが、「全長6から8メートル、体重が軽く1トンを超える」とされています。

「ギュスターヴ」を捕獲・駆除しようとした際に、銃が通用しなかったとされていて、攻撃力にくわえ防御力もかなりのものと思われます。

なんと、この「ギュスターヴ」による人間の被害は、1匹のワニによるものとしては確認されているだけでも桁違いの300人オーバーとなるそうです。

また、実際にこの「ギュスターヴ」が成獣のカバを襲い餌にしている姿も目撃されているのです。

もしかしたら、成獣のカバに勝利した唯一のワニがこの「ギュスターヴ」となるのではないでしょうか。


まとめ

今回「カバ対ワニ!どっちが強い!?」を考えてみました。

通常の争いにおいては、カバがワニを圧倒してしまいます。

仮にワニがカバに一矢報いるとしたら、最大級のイリエワニ「カリア」で可能性が見えますし、伝説の巨大ワニ「ギュスターヴ」であれば勝つことが出来るようです。

しかしながら、やはり目を引くのはカバの強さです。動物界最強との呼び声も高いカバ、その強さは並大抵ではありません。

勝手に、呑気で優しいイメージをカバに持ってしまいますが、実は怒らせたら非常に恐ろしい危険な動物なんですね。

次に動物園でカバを見る時には、カバを見る目が変わってしまうかも知れません。

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