軍隊アリは人間や象も襲う?最強の人食いアリの天敵とは?

危険な昆虫類

「軍隊アリ」と呼ばれるアリがいます。軍隊のように行軍し、強い社会性と攻撃性をもち、人間や象すら襲うと言われています。

この記事ではそんな軍隊アリの生態と、この人食いアリの天敵をご紹介しようと思います。

軍隊アリの生態

出典画像:Wikipedia

  • 分類:ハチ目アリ科のうち、以下7属の総称
  • 分布:アメリカ大陸、中央アフリカ、アジア
  • 体長:1.5cm前後

※サスライアリ属、ヒメサスライアリ属、ヒトフシグンタイアリ属、ヒメグンタイアリ属、ショウヨウアリ属、マルセグンタイアリ属、グンタイアリ属

軍隊アリ(グンタイアリ)はアリの中でも上記7種類の総称であり、サスライアリ属は中央アフリカ、ヒメサスライアリ属はアジア、ヒトフシグンタイアリ属、ヒメグンタイアリ属、ショウヨウアリ属、マルセグンタイアリ属、グンタイアリ属は北アメリカ大陸と南アメリカ大陸に分布しています。

また、群の中で唯一のメスアリの女王アリはハチの仲間の名残でを持っています。

一方、群の中のアリは女王アリをのぞいて、全てが羽を持たず、目がないもしくは視力を持たず、振動とフェロモンを頼りに移動経路を認識し動き回ります。

群れは巣にいる女王アリを中心として、産卵期を除いて定住することなく、狩をしながら移動を続けます。


軍隊アリは最強のアリ!?人間や象を襲う!?

軍隊アリは定住することなく絶えず行軍しています。

森で「アリの行列を踏むな」と言われることがあります。

それはなぜかというと、行軍の途中で軍隊アリは同時に常に狩をしています。群れを踏んだり遮ったりすると、餌と認識されてアリたちに襲われてしまうのです。

それは人間や像であっても例外ではないのです。

軍隊アリを使った拷問!?

軍隊アリに餌とされたものはその死体から肉が余さず持って行かれ、最後は白骨化してしまうと言います。

ただ、動物や人間が噛み付かれた場合、必死に暴れて抵抗するので、そこまで無残なことにはなりません。ただし人間や動物が動ければの話です。

世界には実際に軍隊アリを使った拷問があり、拘束され動けない状態の人間に軍隊アリをけしかけて襲わせるのです。

軍隊アリの天敵はいるのか?人食いアリを食べるものとは。

軍隊アリは群の豪軍を邪魔するものを徹底的に攻撃し、時としてジャガーすら道をあけると言われているほど、現地では恐れられています。

ところが、そんな軍隊アリにも天敵がいるのです。

それはヘビの一種で「テキサスホソメクラヘビ」というヘビです。このヘビは皮膚から特殊な忌避物質を分泌し、軍隊アリたちはこの物質のせいで攻撃することができず、一方的に捕食されてしまうと言われています。

また、アリ地獄に落ちても捕食されるので、軍隊アリは全くの無敵というわけではないようです。

軍隊アリの組織!

軍隊アリは女王アリを核として数十万から数百万ほどの群(コロニー)を形成します。また、群の中には階級制度があります。

群れの頂点には女王アリがいて、主に産卵を担当し、その下の階級に繁殖相手となるオスアリがいます。

そしてそれらの繁殖を担当する階級の下に位置するのが働きアリです。

しかしこの働きアリの中にも4つの階級があります。

まず群の隊列を作り整えるアリが「メジャー」、荷物を運ぶアリを「サブメジャー」、獲物を捕らえるのが「メディア」、そして最も最下層の時として自ら道になることもあるアリたちが「マイナー」と言います。

軍隊アリは頭脳派集団!橋を作って攻撃・進軍する!?

軍隊アリの群れは絶えず移動を続けています。時として枝から枝、今の足場から向こう岸へ渡らなくてはならないシチュエーションもあります。

そんな時は、階級の最下層の階級、マイナーが互いの体をその強靭な顎で噛み、一匹一匹が連結しを作ります。

これは指揮系統があるわけでもなく、マイナーが自分たちで考え、橋を作った方が最短であると結論を出して行動しているのです。

トップダウンで統率が取られているわけではなく、個々が目的と使命を持って成り立っている群なのです。


軍隊アリの群の最期〜女王アリの死〜

軍隊アリの群れは女王アリを頂点として統率のとれた階級性のもとで行動しています。

女王アリは主に産卵を担当し、オスアリと繁殖を繰り返し、群の規模を維持しています。

ところが女王アリが死んでしまうと、産卵によって新たなアリたちが増えず、群れは規模を維持できなくなり、消滅してしまうと言われています。

女王アリの寿命は10年〜20年で、その他のアリは1年ほどです。なので、女王アリが何らかの理由で死んでしまった場合は、その群れは1年ほどで消滅してしまうのです。

軍隊アリは日本にいるのか

日本には西表島に比較的小型のヒメサスライアリ属のヒメサスライアリとチャイロヒメサスライアリの2種類が生息しています。

この実は日本にいる軍隊アリは「最もアリに恐れられているアリ」と言われているほど、アリを主として捕食します。このヒメサスライアリに襲われたアリの巣は全滅してしまいます。

では、「西表島には他の種のアリはいないのではないか」という疑問が浮かびますが、その心配はありません。

ヒメサスライアリやチャイロヒメサスライアリには好物のアリが地域ごとにいて、ある種は「この地区では食べられるが、この地区では食べられない」という偏りがあるので、西表から他のアリが消えることはないと言われています。

軍隊アリのまとめ

階級性と群への従順性、そしてジャガーすら警戒させる攻撃性はまさに軍隊そのものでした。その仲間が日本の西表島にもいるのです。

西表島の森に入る際は、足元をよく見て、隊列の邪魔をしないようにしましょう。

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