カブトムシvsクワガタ!どっちが強い!?

危険生物の最強対決

【危険生物の最強対決シリーズ】今回ご紹介するのは「カブトムシvsクワガタ」です。

カブトムシとクワガタは、昆虫人気を二分する人気者同士になります。

このカブトムシとクワガタのどちらが強いのかは、ずーっと語り継がれている多くの方々が興味を持つ話です。

実際に、生息環境も重なる両者は餌場を巡る争いで、しばしば激突をしているのです。

ただし多くの場合には、体重で分があるカブトムシが優位性を示していました。

しかし、今回のクワガタは日本において最大かつ最強とされる「オオクワガタ」で、その戦いをシミュレーションしてみたいと思います。

題して「カブトムシ対クワガタ!どっちが強い!?」です。

さて、その軍配はどちらにあがるのでしょうか。


カブトムシ

「カブトムシ基本データ」

カブトムシの写真

出典画像:Wikipedia

  • 分 類  甲虫目 コガネムシ科 カブトムシ属
  • 学 名  Trypoxylus dichotomus
  • 和 名  カブトムシ
  • 英 名  Japanese rhinoceros beetle
  • 体 長  3から6センチメートル程度(角を除く) 角を入れると8センチメートル程度
  • 分布域  日本を含む東アジア、東南アジア

カブトムシの特徴

カブトムシは、言わずと知れたお馴染みの昆虫で兜のように見える2本の角が特徴的です。

この格好良いスタイリングで子供たちに非常に人気が高いですね。

また、大きな体格とパワフルさで昆虫の王様とも称され、昆虫界最強の呼び声も高いです。

日本では、あらゆるところでカブトムシのその姿を見ることが出来ます。

カブトムシは、元々は北海道には存在しておりませんでしたが、人為的に持ち込まれ今では北海道でも生存が確認されるのです。

ただし、北海道では国内外来種となっています。

生息環境は、標高が1500メートル以下の比較的低い山地から平地の広葉樹林になります。

この為、人間の生活圏と非常に近いので人間には非常に身近な存在でもあります。

食性は、樹液などで肉食性ではないので温厚な性格をしています。

争うことは滅多にありませんが、雌を巡って雄同士で争ったり、また餌となる樹液を巡ってはライバルとなる昆虫と争います

カブトムシの写真

出典画像:Wikipedia

餌場を巡る争いでは、このカブトムシが優位な立場に立つことがほとんどです。

しかし、温厚な性格の為、相手がその場を離れるなど戦いの意思が見られないような場合には、必要以上の攻撃は加えません。

強くて優しいカブトムシなんですね。

餌場の争いでは、負けることが少ないカブトムシだが・・・。

日本において、このカブトムシを昆虫界最強とする声が最も多いのです。

何と言っても大きな体と桁外れのパワーは他の昆虫を圧倒しています。

また、この大きな体は非常に頑丈で鎧をまとっているかのようです。あらゆる昆虫の攻撃もこのカブトムシの頑丈な体には通用しません

あのオオスズメバチの毒針も強力な顎による咬みつきも軽く受け流してしまうのです。

実際に、日本においては昆虫ではこのカブトムシの天敵となるものの存在はありません。

カブトムシの写真

出典画像:Wikipedia

タヌキやイノシシなどの哺乳類やカラスやフクロウなどの鳥類が、カブトムシの天敵とされています。

樹液を巡る餌場の争いでは、このカブトムシが最上位に位置しているのですね。

因みにこの樹液を巡る優位性では1位カブトムシ、2位クワガタ、3位スズメバチと言うのが定説となっています。

それでは、今回の対決も決まっているのでは?

と言う声がありそうですが、今回の相手は一筋縄では行かないオオクワガタなのです。

実は、樹液を巡る餌場の争いでは、このオオクワガタは非常に珍しい種なので、想定されていないのです。

そして、勿論クワガタの最強種なのです。

如何にカブトムシと言えども、今回ばかりは勝敗の行方が分かり兼ねます。


オオクワガタ

「オオクワガタ基本データ」

オオクワガタの写真

出典画像:Wikipedia

  • 分 類  甲虫目 クワガタムシ科 オオクワガタ属 オオクワガタ亜属
  • 学 名  Dorcus hopei binodulosus
  • 和 名  オオクワガタ
  • 英 名  なし
  • 体 長  2から8センチメートル程度(9センチメートルの個体もある)
  • 分布域  東アジア(日本、朝鮮半島、中国)

オオクワガタの特徴

オオクワガタは、クワガタの仲間で最大種かつ最強種とされています。

実際にその大きさは、国内のカブトムシと比較しても遜色がなく、パワーもカブトムシ同様に桁外れに強いのです。

そしてこの体型に比例する大きな顎とそのパワーは底知れないのです。

オオクワガタの写真

出典画像:Wikipedia

このオオクワガタの存在がありながらも、強さの分類ではカブトムシが優位にされていたのは、このオオクワガタの希少性にあります。

分布は日本全国となるのですが、生息環境がブナ帯の原生林など非常に局所的になります。

これは、飛ぶことも非常に少なく移動範囲が狭いことがこの局所的に繋がるものと考えられます。

また、性格的には臆病なので、なかなか姿を見ることが出来ません。

その為に、強さランキングなどでは比較的メジャーなクワガタ種で考えられることが多く、オオクワガタが登場する機会が少ないのです。

しかし、今回は満を持してこのオオクワガタが登場しました。

勝負の行方はどうなるのでしょうか。

オオクワガタの強さ

オオクワガタの強さは、やはりその大きさとパワーにあります。

それだけでも力強く強力な武器になりますが、このオオクワガタには大きくて強力な顎があるのです。

この顎の力は、よく見かけるクワガタの比ではなく桁外れに強いのです。

飼育する際にも、このオオクワガタの場合には顎で挟まれないよう注意喚起されることがあります。

オオクワガタの写真

出典画像:Wikipedia

カブトムシに劣らない大きな体格とパワーに加えて、カブトムシには無い相手に強烈なダメージを与える大きな顎を持つのですから強いですよね。

唯一の懸念は、臆病な性格ですが、実際に危険が迫った場合には闘争心に火が付き、怯むことなく果敢に攻撃を仕掛けてきます。

このオオクワガタであれば、カブトムシに次ぐクワガタの定位置を覆すことが出来るかも知れません。


「カブトムシvsオオクワガタ」勝つのはどっちだ。

それでは、「カブトムシvsオオクワガタ」の対決をシミュレーションしてみましょう。

この対決は、当然自然下でも起こり得るのですが、オオクワガタの希少性から目撃例が極めて少ないのです。

ユーチューブや資料など様々な報告例がありますが、それらを確認していくとどうやらこの2種の対決は勝ったり負けたりの接戦となるようです。

戦い1

ユーチューブなどの動画系からこの戦いを見てみると、カブトムシが一瞬のスキをついてオオクワガタを投げ飛ばすことが少し多いように見られます。

しかし、オオクワガタがカブトムシをがっちりと挟み込んだまま持ち上げて投げ飛ばして勝利する姿もあります。

しかも、オオクワガタが勝利する場合には、カブトムシの受けるダメージはかなり大きいような感じがします。

ここから見る勝負としては、回数でカブトムシ、与えるダメージでオオクワガタの互角の戦いと感じられます。

戦い2

続いては、ブリーダーの報告からこの戦いを見てみましょう。

これは、映像ではないので客観性には欠けますが、ここでもどちらも勝利する場合があるようです。

とある報告では、圧倒的な強さでオオクワガタがカブトムシを投げ飛ばして勝利しています。

この際に、カブトムシの固い体にはオオクワガタにより付けられた穴がいくつも開いていたとのことです。

また一方では、激闘を制してカブトムシがオオクワガタを退けてもいます。

ここで見る限りでは、僅差ではありますがオオクワガタに分があるように感じられます。

総括

「カブトムシvsオオクワガタ」この戦いに関しては、その時の状況で勝者が変わってしまう程の肉薄した戦いとなるようです。

同じ個体同士でも複数回戦えば、勝者が変わることもあるようですので、一概にどちらが強いという判断は難しいところです。

しかし、あえて勝敗を付けるのであれば、体格とパワーは互角でしょうが攻撃力の差でオオクワガタに軍配が上がるのではないでしょうか。

戦い終わった後の両者の傷跡が、それを物語っていますね。

まとめ

今回、「カブトムシvsオオクワガタ」をご紹介いたしました。

昆虫の王様「カブトムシ」と最強のクワガタ「オオクワガタ」、この両者の戦いはこれまでのカブトムシとクワガタの優位性を脅かすものでした。

僅差ではありますが、オオクワガタが優勢と考えられるのです。

スズメバチなど危険昆虫の攻撃も受け流して来たカブトムシですが、パワーに体格も同程度で破壊力抜群の武器を持つオオクワガタの前には苦汁をなめるという結果になりました。

ただし、これはほとんど互角の戦いの中でのあえての格付けであることはご理解ください。

勿論、カブトムシが勝つ場合もあります。

これまでのように、抜群の安定感で他者を圧倒するカブトムシの姿ではないということですね。

オオクワガタ、恐るべしです。

しかし、これを持ってクワガタに対してのカブトムシの優位性が薄くなるとは言えないようです。

あくまでもオオクワガタは例外中の例外で、特別な存在ですね。

 

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