ワニの種類一覧と最強の最大種は?生態や特徴!

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恐ろしい水棲生物と言えば?

こう質問をされたら海に棲むサメそして…。「ワニ」の名前をあげる方が多いでしょう。

今回の主役は、このワニになります。

実は、ワニと一括りにしてしまいますが、世界中には熱帯から亜熱帯の地域にかけてなんと23種ものワニが存在するのです。

大型で人を襲うような「イリエワニ」に「ナイルワニ」などは非常に有名ですが、それ以外にも多くの種が存在するのですね。

ワニの写真

出典画像:Wikipedia

今回は、このワニの種類一覧と、その中で最強・最大となる種をご紹介しましょう。

果たして、ワニ界の頂点となる最強・最大となるのは、一体どの種となるのでしょうか?

そして、その特徴と生態は?どうぞお楽しみください。



ワニの種類

まず最初にワニの種類について考えてみましょう。

ここで言うワニとは「ワニ目(学名: Crocodilia)」に属する肉食性爬虫類となります。

古代(中生代三畳紀)より存在し、ワニ目の多くは、今日まで淡水域の生態系の頂点として君臨していますね。

特徴としては、平坦な体形で長い口(吻)に縦に扁平な長い尾を持っています。

そのワニには、体調1.5メートル程度の小型種から7メートル(体重1トン)にもなる大型種まで多種の存在が認められています。

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このワニ目の下位分類としては3科(23種)に分かれ、上記イラストの上から「アリゲーター科」「クロコダイル科」「ガビアル科」となります。

【アリゲーター科(全8種):Alligatoridae】

アリゲーター科は、吻が緩やかに丸み帯びていて、口を閉じた状態では外から歯は完全に隠れて見えていません。

この種には次の8種が存在しますが、中でも「メガネカイマン」が非常に有名ですね。

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  • メガネカイマン(カイマン属 Caiman、学名:C. crocodilus)
  • パラグアイカイマン(カイマン属 Caiman、学名:C. yacare)
  • クチビロカイマン(カイマン属 Caiman、学名:C. latirostros)
  • アメリカアリゲーター(アリゲーター属 Alligator、学名:A. mississippiensis)
  • ヨウスコウアリゲーター(アリゲーター属 Alligator、学名:A. sinensis)
  • クロカイマン(クロカイマン属 Melanosuchus、学名:M. niger)
  • コビトカイマン(コビトカイマン属 Paleosuchus、学名:P. palpebrosus)
  • ブラジルカイマン(コビトカイマン属 Paleosuchus、学名:P. trigonuatus)

【クロコダイル科(全14種):Crocodylidae】

ワニと言えば、「イリエワニ」や「ナイルワニ」などのメジャー種が属する、このクロコダイル科をイメージする方が最も多いのではないでしょうか?

特徴としては、吻がややシャープな印象で口を閉じていても下の一部の歯が覗いています。

このクロコダイル科には次の14種が存在します。

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  • イリエワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. porosus)
  • ナイルワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. niloticus)
  • アメリカワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. acutus)
  • アフリカクチナガワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:M. cataphractus)
  • オリノコワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. intermedius)
  • オーストラリアワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. johnstoni)
  • フィリピンワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. mindorensis)
  • モレレットワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. moreletii)
  • ニューギニアワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. novaeguineae)
  • ヌマワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. palustris)
  • キューバワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. rhombifer)
  • シャムワニ(クロコダイル属 Crocodylus、学名:C. siamensis)
  • ニシアフリカコビトワニ(コビトワニ属 Osteolaemus、学名:O. tetraspis)
  • マレーガビアル(ガビアルモドキ)(マレーガビアル属 Tomistoma、学名:T. schlegeli)

【ガビアル科(全1種):Gavialidae】

ガビアル科には1種しか存在しません。これをクロコダイル科とする説もあるようです。

特徴としては、吻が細長くワニとしては少々頼りない印象を受けます。

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  • インドガビアル(ガビアル属 Gavialis、学名:G. gangeticus)

狂暴かつ攻撃的とされるワニ5選 その生態や特徴!

前項のようにワニ目には23種が存在するのです。

今回は、その中で最大かつ最強となる種を考えるのですが、まずは人間に対する脅威が大きいとされる5種に絞り込みたいと思います。

大きさはもちろんですが、その攻撃的な一面をもつ性格にも気を付けなくてはなりません。

イリエワニ

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【イリエワニ基本データ】

  • 分 類  ワニ目 クロコダイル科 クロコダイル属
  • 学 名  Crocodylus porosus
  • 和 名  イリエワニ
  • 英 名  Salt-water crocodile
  • 体 長  平均値5メートル程度(最大値7メートル)
  • 分布域  アジア大陸、オーストラリアなど広範囲

恐ろしいワニと言って最初に上がるのが、このイリエワニでしょう。

名前からも分かるように、淡水のみならず海水域でも活動が可能で、これにより広範囲に分布域を広げているようです。

またこのことから人間が被害に遭う確率も高くなるようですね。

日本でも、西表島や奄美黄島、八丈島などでの発見例もあるようです。

イリエワニは、ワニの中では最大種となり咬む力も最大となります。また、性格的にも非常に攻撃的なので、気を付けなくてはなりません。

オーストラリア(一部マレーシアを含み)だけでも、人間がこのイリエワニに襲われた事件は7年間で30件報告されています。

そのうちの半分近くは、命を落としてしまうと言うのですからその危険性がわかりますね。

ナイルワニ

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【ナイルワニ基本データ】

  • 分 類  ワニ目 クロコダイル科 クロコダイル属
  • 学 名  Crocodylus niloticus
  • 和 名  ナイルワニ
  • 英 名  Nile crocodile
  • 体 長  平均値4から5メートル程度(最大値6メートル)
  • 分布域  アフリカ大陸など

このナイルワニも前述のイリエワニ同様に恐ろしいワニとして名前のあがる非常にメジャーな種になります。

またナイルワニも、淡水のみならず汽水域でも姿を見ることがあるようですね。

ナイルワニは、非常に攻撃的な性格をしていて人間の被害や家畜の被害もワニの中では断トツに多くなります。

こちらは、生息地も関係していますが、人間にとっては最も厄介なワニかも知れません。

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野生下では、シマウマやヌーなどの大型哺乳類が、このナイルワニの餌となってしまいます。

しかし、個体差も大きいようで、これだけ恐ろしいナイルワニですがヒョウやライオンなどに捕食される姿も目撃されています。

アメリカアリゲーター

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【アメリカアリゲーター基本データ】

  • 分 類  ワニ目 アリゲーター科 アリゲーター属
  • 学 名  Alligator mississippiensis
  • 和 名  アメリカアリゲーター(ミシシッピワニ)
  • 英 名  American alligator
  • 体 長  平均値4メートル程度(最大値5.8メートル)
  • 分布域  アメリカ

このアメリカアリゲーターは、アメリカの湾岸域に生息する固有種で淡水域で見られますが、まれに汽水域でも目撃されています。

4メートルにもなる大型のワニで最大個体では5.8メートルのものも確認されていますね。

アメリカアリゲーターは主に魚を食べるのですが、大型のものではシカやイノシシ、ピューマ、クマなどを襲う姿も目撃されてるのです。

性格的にはおとなしいとされていますが、その脅威は確かですね。

また、人間が被害に遭う事件もかなりの数が報告されているのも事実なんです。

このアメリカアリゲーターにより人間が襲われた事件は、2000年から2007年の8年間の調査ではフロリダだけで年平均11件もの報告がされています。

また、1948年から2005年の間では、計380人が襲われ17人が死亡したと言う報告(野生動物保護局)もありますので、おとなしい性格と言ってもアメリカアリゲーターが危険な種であることは一目瞭然ですね。

しかしながら、アメリカアリゲーターは生息地の減少や乱獲で数を減らし保護対象ともなりました。

そのお陰で、今では個体数は回復傾向にあるようです。

アメリカワニ

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【アメリカワニ基本データ】

  • 分 類  ワニ目 アリゲーター科 アリゲーター属
  • 学 名  Crocodylus acutus
  • 和 名  アメリカワニ
  • 英 名  American crocodile
  • 体 長  平均値5メートル程度(最大値6.5メートル)
  • 分布域  アメリカ大陸の広範囲

こちらアメリカワニも前述のアメリカアリゲーター同様に、アメリカを代表する危険なワニであります。

アメリカワニは、アメリカ大陸(北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカ)と広範囲の地域(基本的には淡水域ですが高濃度の海水域でも目撃される)に生息するため、必然的に人間との接点も増えてきます。

アメリカワニの餌となるのは、魚や爬虫類、小さな哺乳類です。性格はおとなしいとされているのですが、それでも人間や家畜が襲われる事件が少なくありません。

例えば、2013年までの6年間で約90人が被害に遭う事件が報告され、そのうちの20人が命を落としているようです。

一部地域(メキシコ:バーバラ・サンタアナ河口)では、ここ2年間で人間がアメリカワニに襲われる事件が9件と多発しています。

2015年に7歳の男の子が襲われた事件は世界中に報道されたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

なお、こちらアメリカワニも、その生息数を減らし保護対象となっているようです。

ヌマワニ

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【ヌマワニ基本データ】

  • 分 類  ワニ目 クロコダイル科 クロコダイル属
  • 学 名  Crocodylus palustris
  • 和 名  ヌマワニ
  • 英 名  Mugger、Mugger crocodile
  • 体 長  平均値5メートル程度(最大値6.5メートル)
  • 分布域  イラン、インド、東南アジア

こちらヌマワニはその名前「ヌマ」からもわかりますように、沼や湖、流れの緩やかな川や湿地帯と淡水域に生息する種です。

やや扁平な吻は非常に特徴的ですので、他の種との区別がつきやすいですね。

しかしこの吻が非常に頑丈なんです。

普段は爬虫類や鳥類、魚類、昆虫類、節足動物、甲殻類、小型哺乳類等を捕食しますが、大きなものでは大型の哺乳類(ガウルやシカなど)もバリバリと食べてしまうのです。

このヌマワニも大型の種であり、私たち人間にとっては非常に脅威となります。

2008年から2013年のとあるデータにおいて、ヌマワニによる人間襲撃事件は110件とされ、その中の3分の1が命を奪われているとしています。

ワニが人間を襲う理由

基本的に、ほとんどのワニは普段は大人しいのですが、一度スイッチが入ると狂暴で攻撃的な性格へと豹変してしまいます。

つまり、「本質的には狂暴で攻撃的である」と考えるべきなんですね。

しかし、基本的にワニにとって人間は捕食対象とはなってはいません

そんなワニが人間を襲うには「単純に腹をすかしている時にたまたま人間がいた」「なわばりや子供を守ろうとした」と言う理由によるのだそうです。

やはり、不用意にワニに近づくことはやめましょう。


規格外のワニの存在

最強のワニの種を決めるのは前項でご紹介した5種がその候補となると思います。

しかしながら、その中でも特別に規格外の大きさとなる個体がいるので、ここでご紹介しておきましょう。

ギネス公認の世界最大となるワニ「カリア」

ビターカニカ国立公園(インド)で発見されたイリエワニの「カリア」は規格外の大きさでギネスブックにも最大のワニとして載っているのです。

その大きさは「全長7.01メートル、体重2000キログラム」と言うのですから驚異的ですね。

しかしながら、非常に警戒心が強いカリアは、滅多に人前にその姿を見せることはありません。

目撃情報も少ないため、カリアを捕獲するのは難しいようです。

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ちなみに2013年まで、「飼育されている世界最大のワニ」としてギネス記録の認定を受けていたのもイリエワニの「ロロン」になります。

カリアを超す大物も?

前述のイリエワニ「カリア」が記録上最大となるワニなのですが、実は不確定要素はあるものの、それを遥かに上回る巨大ワニが存在したとされています。

こちらも同じイリエワニですが、過去にオーストラリアで射殺された個体が「全長8.6メートル、体重2000キログラムオーバー」と言うほどの巨体であったとする情報があるのです。

射殺した女性ハンターの証言しか得られていないことから、その信憑性には「?」が付きますが、事実であれば間違いなく世界最大のワニとなるでしょう。

世界最強ならナイルワニの「ギャスターブ」も!

ワニの中で最大種となるのは「イリエワニ」で間違いはないでしょう。

しかし、ワニ界のもう一方の雄「ナイルワニ」の存在も忘れてはなりません。

そのナイルワニの中でも「最強」と恐れられているのが、「ギュスターブ」なんです。

ブリンジ(アフリカ)のタンガニーカ湖とルジジ川周辺で目撃されるギュスターブ。

その大きさは推定6メートル以上あるとされ、現地では300人以上の尊い命がこのギュスターブにより奪われているのです。

なぜ、一匹のワニによる被害がここまで大きくなってしまったのでしょうか?

その理由は「駆除が出来なかったから。」とされています。

何人ものハンターが銃を手にこのギュスターブに挑みましたが、いずれも失敗、なんと銃でもギュスターブに致命傷を与えることが出来なかったとされているのです。

ただ、そうなると前述の世界最大とされるイリエワニの信憑性がより微妙に感じられてしまいます。

前述のイリエワニは女性ハンターが射殺したとされていますが、このギュスターブには銃の効果が無いとされているのです。

もしかしたら、ギュスターブの皮膚の強度が半端でないのかも知れませんが…。

まーなんにしても、ギュスターブ恐るべしなんです!

実は、アフリカで最強と目されていたカバが、このギュスターブにより捕食されたという情報もあるようですから。

残寝ながら、2008年以降このギュスターブの目撃情報は聞かれなくなってしまいました。

もしかしたら、絶命してしまったのかも知れません。


ワニで最強かつ最大となる種は?

それでは、本題となるワニの中で最大かつ最強となる種を考えてみましょう。

これを考えるにあたり基準とするデータは、ワニの身体の大きさと咬む力の強さになると思いますね。

それぞれ見てみましょう。

ワニ最大の種は?

ワニ界において最大となるのは、平均及び特殊な個体など総合して判断するとイリエワニになります。

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やはり7メートルを超す巨大個体「カリア」の存在感は抜群ですね。

平均的数値は、他のワニと変わらないように感じますが、それでも全体的に大きくなるようです。

咬む力最強の種は?

実は動物の咬む力の計測はなかなか難しいようで、数値にはばらつきが目立ちます。

と言うのも、計測器を咬ませることで数値を計測するのですが、その力がいつもマックスとは限らないのですね。

中には、甘噛み程度のものを測定値としてしまう場合もあるようですから。

そこで様々な測定結果をもとに考えてみますと「第1位イリエワニ 第2位ナイルワニ 第3位アメリカアリゲーター」となるようです。

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まれに第1位と第2位が入れ替わる場合も見られます。

しかしほとんどで「イリエワニが人間の30倍から50倍近い咬む力を発揮する」として第1位にしているのです。

当然、咬む力は身体(顎)の大きさに比例して、強くなります。

驚いたことに5メートル級のワニと6メートル級のワニでは倍くらいの違いが出ると言う結果も報告されているのです。

これらを総合的に判断すると、咬む力においてもイリエワニの優位性は動かないと思われますね。

ワニ界最大かつ最強この種で決まり!しかし違う可能性も…。

前述の「大きさ」と「咬む力」この2つから考えて、ワニ界最大かつ最強となるのはやはり「イリエワニ」となります。

ワニの写真

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双方でともに一番となるのですから、やはりその凄さは本物となるでしょう。

しかしながら…。

色々と調べてみると、ほとんどの情報でナイルワニの「ギュスターブ」のことが記されているのです。

ギネスに載るイリエワニの「カリア」や「ロロン」ではなく「ギュスターブ」と言うのに少々驚いてしまいました。

これは、人的被害が非常に多いことと、カリアは既にイリエワニの優位性で説明済みとすることの2点が考えられます。

後者では、確かにイリエワニの代表としてカリアは含まれてしまうのでわざわざ取り上げる必要もないのかも知れません。

しかしながら、個体としては圧倒的な被害を与え人々を震え上がらせる「ギュスターブ」、銃を撃ち込まれてもびくともしないその強靭な身体はやはり並大抵のワニではありません。

もし、単体の個体として考えた場合には、この「ギュスターブ」が最強のワニとなる可能性も捨てきれません。

まとめ

今回「ワニの種類一覧と最強の最大種」についてご紹介いたしました。

やはり、身体の大きさに咬む力、その両方で一番となるイリエワニが最強の最大種と言う地位につくようです。

イリエワニは、生息域を自ら広げることも出来るため、適応能力にも優れたスーパーワニと言えるのかも知れません。

しかしその一方で、ナイルワニ「ギュスターブ」の存在感も抜群であります。

証言から判断すれば、身体の大きさはイリエワニの「カリア」に譲りますが、最強と言う座はこの「ギュスターブ」が射止めていたのかも知れませんね。

ただ、今回ご紹介したワニの多くが絶滅を心配されている…。この事実も見過ごすことは出来ません。

何年か後に、「ワニの種類が23種から減っている」そのような事態にならないことを祈るばかりです。

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