アブ(虻)の生態と特徴!刺された時の症状や処置と予防策

危険な昆虫類

夏のアウトドアレジャーなどで、のどかな土地に行くと現れる、しつこく付きまとい刺してくる嫌~な虫…。

今回ご紹介するアブ(虻)の特徴として多くの方が持たれるイメージかもしれません。

都心部にいるとあまり見かけることは無いかもしれませんが、少しでも都心を離れるとこのアブの襲撃に遭う可能性があるのです。

アブの写真

出典画像:Wikipedia

「アブに刺されないようにする予防策は?」「刺された時の症状や処置は?」

今回は、そんな虻の生態や特徴などから予防策に対処法まで、ご紹介をしてまいります。



アブの特徴

アブとは「昆虫綱 ハエ目 ハエ亜目」に属する昆虫の総称とする説が有力なのですが、範囲や定義が明確に整っておらず曖昧な部分があります。

狭義な意味合いでは、その下層にあたる「アブ科」に属する昆虫ともされているのです。

アブの写真

出典画像:Wikipedia

この曖昧さから、一部ではハエとアブが混在していて○○アブというハエや、○○バエというアブが存在したりもしているのです。

日本にもアブは100種ほどが生息し、その内の10種ほどが蚊と同様に人間も含めた動物からの吸血種(雌のみ)になるのです。

アブの大きさは種類によってまちまちです。

たいてい1センチメートル程度、大きいものでは3センチメートル程度になるものもいます。

頭部が大きく球状をしていて、触覚が短いですね。また吸血種の雌の口吻は吸血するためによく発達しています。

胸部は大きく発達し,翅も大きくなります。

体色も種類によってまちまちで、ハエの様に黒や茶系のもの、ハチのように黄色模様が入るものなどもいて本当に様々です。

このあたりも定義が曖昧なところからきていますね。

アブの生息地

アブは、日本でも都心部を離れるとよく見かけます。

北海道から九州まで日本全国の自然環境豊かな地に多く生息しています。

アブがあらわれる時期は地域により違いはありますが、夏(6月から9月)になると最も活発で、レジャーシーズンと重なるので人間も刺される被害に遭う機会が多くなります。

生息環境は、森林や川、沼などの水辺付近で人間がレジャーとして訪れる自然環境豊かな地には必ずと言って良いほどにあらわれます。

また、吸血対象となる牛や馬などの家畜がいると家畜施設にもあらわれますね。

アブの生態

アブは基本的には昼行性です。このあたりも人間と活動時間がリンクしてしまいますね。

食性は、幼虫の時は土中の小さな昆虫を捕食しますが、成虫になると種によってまちまちで、花の蜜を吸ったり(ハナアブなど)他の昆虫を捕食(シオヤアブ、アオメアブなど)したりします。

シオヤアブの写真

出典画像:Wikipedia

吸血性のアブ(雌のみ)産卵に必要なたんぱく質の摂取のために牛や馬などの家畜動物や人間から吸血をします。

発達した口吻で動物の皮膚を指し(咬みつき)、傷口から出血した血を吸血します。人間が刺された場合には、鋭い痛みを感じます。

繁殖は卵生で、発生場所近くの葉などに産卵を行います。

卵は1週間程度で羽化し、1年から3年程度(種によって異なる)の幼虫時代を過ごしたのち、蛹そして成虫へと育ちます。

飛ぶときは大きな羽音とともに素早く飛び回ります。意外と素早いので驚いてしまいますね。

 

アブが動物を刺す目的は吸血

これまでもお話をしてまいりましたが、アブが動物や人間を刺すのは吸血が目的になります。

これは産卵に必要なたんぱく質を摂取するための吸血です。

ハチなどは、防御のために刺しますが、アブは吸血が目的なのです。

ハチの場合には、ある程度離れれば襲ってくることはありませんが、アブは吸血が目的なのでかなりしつこく付きまとってきます。

同じ吸血をする昆虫に蚊がいますが、蚊の場合には刺された時に刺されたと気付かないほどに痛みはありません

蚊の写真

出典画像:Wikipedia

しかしアブの場合には、鋭い痛みを伴うのが厄介なところですね。

アブに刺された時の症状

アブに刺されると、まず刺された際に強い痛みが伴います。

そして、患部には腫れや痒みという症状があらわれます。

この腫れや痒みは、たいていの場合に2日から3日程度で治まるのですが、時として10日以上続くこともあるようです。

また、発熱や化膿などへの悪化も懸念されます。

刺されたら適切に対処しましょう。

アブに刺された時の対処法

もしもアブに刺されてしまった場合には、「まずは清潔な水で傷口を洗い流す」ことをしましょう。

消毒液があれば尚良いのですが、綺麗な水で洗い流すだけでも充分に効果的です。

次に患部に市販の痒み止めを塗り様子を見ましょう。

※また患部を冷やすのは、症状軽減ではありませんが、痛みを和らげる効果があります。痛みが気になる場合は患部を冷やすのも良いですね。

しかし、市販薬を塗ってもなかなか治まらない場合には、皮膚科を受診して抗ヒスタミン薬やステロイド薬を処方してもらいましょう。

アブに刺されないための予防策

それでは、アブに刺されないようにするにはどうすれば良いのでしょうか。

まずは服装から整えましょう。肌の露出をおさえることが一番です。

特にアブに狙われやすいのが、足首やすね部分です。長ズボンに靴下、靴、さらには長袖に帽子も理想的ですね

アブなどの虫よけ「忌避剤」として、蚊取り線香のような煙の出るものや、防虫スプレーがあります。

防虫スプレーの写真

出典画像:Wikipedia

これらの活用もおすすめです。

また、殺虫剤も携帯しておくと便利ですね。


危険ではないアブもいる

これまでアブが厄介者としてご紹介をしてまいりましたが、全てのアブが人間を刺す危険な昆虫ではありません

アブの種類で人間を刺すのは一部なのです。

  • ハナアブ類
ハナアブの写真

出典画像:Wikipedia

ハナアブ類などは、花の蜜を吸う種で人間に対して害はありません。それどころからミツバチ同様に受粉を助けてくれます。

そして幼虫時代は、農作物の害虫となるアブラムシを食べてくれるのです。

幼虫時代、成虫時代ともに農業を助けてくれる益虫なのですね。

実はこのハナアブ、紛らわしいですが、分類的にはハエの仲間になるのですね。

  • ムシヒキアブ類
ムシヒキアブの写真

出典画像:Wikipedia

またムシヒキアブ類もユニークです。

少々厳つい容姿をしたムシヒキアブ類は、他昆虫などを捕食する肉食性のアブになります。

なんとその狩りの対象には、スズメバチも含まれているのです。

素早い動きで相手をしとめる狩りの成功率は非常に高く、「暗殺昆虫」という呼ばれ方もしています。

  • 人間を刺すアブの仲間

一応、人間を刺すアブの代表格もご紹介しておきますね。

「ヤマトアブ」「アカウシアブ」この2種が人間を多く刺す種の代表となりますので、ご注意ください。

 

まとめ

今回は、アブについて色々とご紹介をしてまいりました。

夏のレジャーには必ずと言って良いほどに、その姿を見せるアブです。

刺されてしまうと、折角のレジャーも気持ちが滅入ってしまいますね。

レジャーに出掛ける際には、アブ対策もお忘れなく!

そして、アブ全てを忌み嫌うのもやめましょう。

人を刺すアブはわずかな種類で、人畜無害となる種類のアブの方が多いのですから。

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