ジャガーの強さはピューマやヒョウより上?人間襲うアマゾン最強動物の性格や特徴!

危険生物の最強対決

その猛々しさから車の名前にもなっているジャガー、その強さは誰もが知っています。またジャガーという名前の由来さえ、その殺傷能力の高さからきています。その強さは実際どの程度のものなのか。

この記事では、近年生息域が重なりつつあるピューマや外見が似ているヒョウとはどちらが強いのか、人間は襲うのかなど、アマゾン最強生物とも言われるジャガーの性格や生態をご紹介していきます。

ジャガーの生態

ジャガーの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Panthera onca
  • 分類:食肉目ネコ科ヒョウ属
  • 分布:北アメリカ大陸南部〜南アメリカ大陸
  • 体長:120~185cm
  • 体重:50~136kg

ジャガーはアメリカ大陸の熱帯雨林や湖沼地域、草原や林に生息しているネコ科のなかではライオンに次ぐ大きさの動物です。

名前の由来はインディアンの言葉の「ヤガー」から来ており、意味は「一突きで殺す者」です。インディアンからも恐れられほどの殺傷能力をもっていることを表しています。

その殺傷能力は強靭な顎による噛み砕きと前足からの一撃によるもので、小型のワニならばその頭を噛み砕き、小動物程度なら前足の一撃で致命傷を負わせるほどです。


ジャガーの性格

ジャガーは夜行性で、単独で狩をします。また環境適応能力に優れ、木の上や様々な場所にまで侵入し、さらにネコ科には珍しく水を恐れず泳ぎを得意とします。

そのため、ジャガーの縄張りは広大で、一度縄張りが侵されれば猛然と襲いかかってきます。

ジャガーの特徴:ヒョウとの違い

一見似ているジャガーとヒョウですが、両者は模様と体格で見分けることができます。

まず模様は、ジャガーは黒いリング状の模様の中に黒い点があります。一方のヒョウには黒い点はありません。

また、体格ではジャガーの方が頭が大きく前足も太いです。尾は短く全体的に体格が大きいのが特徴です。

そして両者は生息しているところも異なり、ジャガーはアメリカ大陸で、ヒョウはアフリカ大陸に生息しています。

アマゾン最強の捕食動物ジャガーの強さの秘密

名前の由来が殺傷能力を表していたジャガーですが、その強さゆえに「アマゾン最強」とも言われています。

実際、ジャガーはその生態系の頂点に君臨していますが、その強さの正体をご紹介していきます。

どんな環境でも狩ができる

ジャガーは水を恐れず、むしろ泳ぎが得意です。多くのネコ科動物が水を嫌厭しますが、ジャガーの場合川に逃れても泳いで追いかけてきます。

また、木に登ったところで、木登りも得意なので、追撃されます。ジャガーに遭遇してしまったら、水に潜ったり木に登ったりが通用しないのです。

ただし、ジャガーにも不得意なことがあります。それは「走る」ことです。あまり長い距離を走ることができず、スピードも他のネコ科の肉食獣に比べて早くはありません。

でも、それでもネコ科の動物なので、我々人間が逃げ切るのは至難の技なので、野生での遭遇は避けたいところです。

ジャガーに天敵はいない!?

ジャガーがアマゾンで最強であり生態系の頂点に君臨している理由としては、そもそもジャガーを襲う動物がいないからです。

ジャガーを捕食するような「天敵」がおらず、ジャガーは常に「狩る側」にいることになります。

ジャガーとピューマはどっちが強い?

近年同じネコ科の肉食獣のピューマと生息域が重なってきています。前述の通り、ジャガーは縄張りを犯されるのを嫌います。両者が戦った場合はどちらが強いのでしょうか。

ピューマは体長1~1.8m、体重65~100kgほどで、ライオン、トラとは骨格的にことなり、どちらかというと家猫の骨格に近いです。そんなピューマはその強靭な身体能力で狼すら襲うこともあります。

では、ジャガーとピューマのどちらが強いのかといえば、やはりジャガーに軍配が上がりそうです。

ジャガーの殺傷能力の秘訣は顎と前足

ジャガーの狩のスタイルは隠密に忍び寄り、後頭部や首の付け根に噛みつき捕食します。

この時、ピューマをはじめ多くのネコ科の動物が気道を噛み塞ぎ、「窒息死」させますが、ジャガーは違います。

しかし「一突きで殺す者」を由来にもつジャガーは、窒息死させずに、頸椎などの急所部分を噛み砕いて殺します。ワニの頭を噛み砕いて殺したこともあるほどの強靭な顎がジャガーの強力な武器の一つなのです。

もう一つの強力な武器は前足からの一撃です。主にこの前足は相手をねじ伏せ押さえつけるために使います。ところが、その威力があまりに強いので、カピバラなどの草食動物の場合は、その一撃が致命傷になることもあります。

以上より、ピューマとジャガーの対決に関していえば、体格差と殺傷能力を踏まえると、ジャガーに軍配が上がるのです。

ピューマがしなやかな身のこなしでジャガーの隙をつき、その気道を塞ごうとも体格差で押し負け、押し負けたが最後強靭な前足でねじ伏せられ、首の骨を噛み砕かれます。

ジャガーは生態系の頂点、アマゾンの絶対王者なのです。


ジャガーとヒョウはどちらが強い?

外見が似ている両者ですが、生息域が全く違うので、野生で遭遇することはまずありません。ですが、仮に両者が戦った場合はどちらが強いのでしょうか。

ヒョウはアジアやアフリカに生息し、体長100~150cm、体重は30~90kgほどで、ジャガーより一回り小さいです。

ヒョウの狩は高所からの奇襲など、頭脳プレーが目立ちます。この点がパワープレーのジャガーとは異なります。

この両者が戦った場合、ヒョウの俊敏性と奇策にジャガーは振り回されるでしょう。ただし、体格差とパワーでヒョウは致命傷を与えるには至らず、負けてしまうと予想できます。

以上より、ヒョウとジャガーでもジャガーに軍配が上がりそうです。

ジャガーは人間を襲う!?

ジャガーの縄張りは広大です。時として人間の居住域と重なってしまうことがあります。

その場合、家畜や住んでいる人間はジャガーにとって「侵入者」になり、襲われてしまいます。

しかし、ジャガーは人間や自分よりも大きい動物はあまり襲わないとも言われているため、縄張りを犯さなければ襲われることはないでしょう。

ただし、近年は森林開拓によって人間とジャガーが近くなっているのも事実です。不用意な遭遇は避けた方がいいでしょう。

ジャガー:アマゾンの絶対王者

ジャガーの名前の由来ともなった殺傷能力の高さは、アマゾンの動物を恐れさせるだけでなく、インディアンからも「強さ」の象徴として崇拝されていました。

彼らの狩の標的にならないように、適切な住み分けが大事なのかもしれません。

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