ヌカカの生態や対策とは?刺された時の痒すぎる症状と治療法

危険な昆虫類

「ヌカカ」をご存知でしょうか?

恐らく名前すらご存知ない方も多いかと思われます。

一度刺されて痒すぎる症状に悩まされた方や、よほどの昆虫好き、昆虫研究者でないとご存知は無いかもしれませんね。

ヌカカは蚊のように吸血する昆虫なのです。

今回は、このヌカカについて生態から対策、刺された時の治療法などをご紹介します。

ヌカカ対策としてお役立ていただければ幸いです。



ヌカカとは

ハエ目 カ亜目 ヌカカ科に属する昆虫が総称されて「ヌカカ」と呼ばれています。

つまり多くの種類の総称となるのですね。

体長はほとんどのものが1ミリ程度、大きい種類でも数ミリ程度の非常に小さな昆虫です。

ヌカカは漢字表記では「糠蚊」となり、これは糠の粒のように小さな蚊ということから来ています。

1ミリ程度と非常に小さなヌカカは、パッと見て昆虫とも気付きにくいようです。

黒い点(黒ゴマ粒と例える場合もある)にしか見えません。

多くの種には、薄く透明な翅に黒い斑紋が入るのが特徴です。

ヌカカの写真

出典画像:Wikipedia

また、一部の種のメスは蚊と同じ吸血種となり、これが時として私達人間にも襲い掛かる恐怖となるわけです。

ヌカカは、前述のように身体がとても小さく、網戸の目をすり抜けて人家へも侵入してくるので非常に厄介なのです。

ヌカカの様々な呼び方

ヌカカは地域により様々な呼び方で呼ばれます。

「イソヌカカ(磯糠蚊)」「ヌカガ(糠蛾)」「カンタクムシ(干拓虫)」などがヌカカの別称として存在します。

ヌカカの生態

ヌカカは毎年春から秋にかけて(4月から10月頃)に発生します。特に夏ごろ(6月から9月頃)には活動が最も激しくなります。

日本各地の森林や渓流、家畜小屋近くの水辺、海岸付近など水のある所にあらわれます。キャンプや釣りなどアウトドアレジャー時には遭遇する可能性が高いので注意が必要です。

渓流の写真

出典画像:Wikipedia

一日の中でも早朝や夕方によく見ることがあり、また湿度が高い時を好むようですね。

食性は、種によって様々で他の昆虫を捕食する肉食性のもの花蜜を食するものなどが存在します。

また、蚊と同様に種類によってはメスが産卵の為、動物(人間や家畜を含む)を対象とした吸血をするものもいます。

ヌカカの種類

前述の様にヌカカとは、ハエ目カ亜目ヌカカ科に属する昆虫の総称ですので様々な種類が存在します。

ヌカカの写真

出典画像:Wikipedia

ここではその代表的なものをご紹介します。

  • ニワトリヌカカ

日本全国(北海道を除く説もあり)に生息し、名前の通り専らニワトリから吸血を行います。

ロイコチトゾーン病のキャリアーになりますが、強力な病原性をあらわすのはニワトリのみと特異性が高い原虫です。

養鶏所の写真

出典画像:Wikipedia

日本においては、ニワトリを対象とした届出伝染病指定されています。

  • イソヌカカ

海の周辺など水辺に生息する種で、海水浴や釣り、キャンプなど水辺のアウトドアレジャーに遭遇する危険性が高いですね。

  • その他

これら以外にも「シナノヌカカ(北海道から中部)」、「ホシヌカカ(ヨーロッパからアジアなどの海外)」などが存在します。


ヌカカに刺された時の症状

ヌカカに刺されるとどうなってしまうのでしょうか。

蚊の場合と異なり、刺された直後は何の感触も痒み痛みも感じません

翌日(以降)に腫れや痛み・痒み、発熱、時として水膨れなどという症状が起こります。このように遅延反応型の症状が多いのがヌカカに刺された際の特徴です。

特にこの痒みの症状は激しくなるようで、1週間以上も続くことがあります。

あまりの痒みに耐えられず掻きむしってしまい、悪化して痕が残るような場合もあります。

応急処置

  • 温熱療法

刺された際の応急処置としては、「温熱療法」が効果的です。

痒みの原因となる毒性分はたんぱく質で構成されているので、熱に弱い特性を持ちます。

45度程度と比較的高温となるシャワーを刺された患部に5分程掛け続けると効果が見込まれるようです。

ただし、時間経過で炎症などを起こしていると悪化の恐れがあるので注意が必要です。

  • 冷却療法

既に炎症が起こってしまった場合には、反対に冷やす「冷却療法」が効果的です。

炎症が起こっている個所を冷やすことで、炎症や痒み、腫れをおさえることができます。

氷(保冷剤)があればタオルなどにくるみ、患部にあてがいましょう。氷などが無い場合には流水などを暫く患部にあて続けます。

  • ステロイド軟膏および医療機関の受診

温熱療法、冷却療法、いずれの処置後にも念のためステロイド軟膏などでケアをすると良いです。

しかし、市販のものの効果は薄いですので、症状がひどい場合には迷わず皮膚科を受診することが望ましいです。

医療機関の受診は必要

前項の最後に少しだけ医療機関の受診を付け加えておりますが、症状の緩和が見られない場合には必ず医療機関で受診を行いましょう。

素人判断は危険です。悪化して痕が残ってしまうような状況を避けるために、安全で確実な専門医の治療が大切です。

また、処方される内服薬や軟膏も専門医が選ぶものですので、市販薬よりも効果は期待できますね。


ヌカカ対策

それでは、アウトドアレジャーなどの場合に、このヌカカ対策としてはどうすれば良いのでしょうか。

  • 肌の露出を控える

非常に小さなヌカカは、どのような隙間からも侵入することが可能です。それでも、肌の露出部分は少ないにこしたことはありません。

長袖長ズボン、靴下に靴、帽子などの着用は心掛けると良いでしょう。

  • 虫除けスプレー

市販されている虫除けスプレーも効果的です。

しかし、効果が強いものはあまり長時間の使用はおすすめしません。薬局で相談して購入されると良いでしょう。

ハッカ油やミント油などでご自分で虫よけ成分を作ることもおすすめすることもあるようですが、あまりは無理はせず安心できる既製品を使用上の注意を確認し適正使用する方が望ましいですね。

  • 蚊取り線香

蚊取り線香ですが、一般的な室内用のものではなく、アウトドアレジャー用の蚊取り線香(虫除け線香)も市販されています。

こちらも併用して使うとなお、効果的ですね。

 

まとめ

今回、吸血昆虫ヌカカについて色々とご紹介をしてまいりました。

蚊やブヨほどメジャーではないので、ご存知ない方も多いかと思いますが、いざ刺されてしまうと非常に厄介なのがこのヌカカなのです。

都心部で生活するには、あまり遭遇する機会は少ないかもしれませんが、実際にアウトドアレジャーなどに出かけると、遭遇率は非常に高くなります。

ヌカカの存在はもちろん、危険性や対応策に対処法を心得て、アウトドアレジャーを思う存分楽しんでください。

そして万が一、対応策の甲斐も無く、ヌカカに刺されてしまったら適切な処置と医療機関の受診は行ってください。

大切な楽しい思い出を、嫌な思い出にはしたくないですから。

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