インドライオンは絶滅危惧種?大量死の理由と原因

危険な哺乳類

ライオンといえばアフリカに生息している印象がありますよね。

ところが、アジアにもライオンは生息しています。

それは別名アジアライオンとも言われるインドライオン。

インドライオンはインド北西部の保護区内で個体数が管理されながら暮らしています。

それはインドライオンが地球上に500頭ほどしか生息していない絶滅が危ぶまれる生物だからです。

そしてこのインドライオンが大量死するという事件も起こっています。

その理由と原因と何かについてこの記事でご紹介していきます。

インドライオンの生態

インドライオンの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Panthera leo persica
  • 分類:食肉目ネコ科ヒョウ属
  • 分布:インド北西部
  • 体長:140~195cm
  • 体重:120~200kg

インドライオンの特徴

人口増加が激しいアジアですが、そんなアジアはインドの北西部にライオンが生息しています。

名前はインドライオンといい、現在アジアに生息している唯一のライオンになります。

見た目はアフリカにいるライオンに比べて一回り小さく、色も若干白みがかっています。体毛は短く、たてがみも短いです。

生息している周辺環境は、アフリカの草原に暮らしているライオンとは違い、林や森の中に暮らしています

そのため食性は肉食ですが、中型から大型の哺乳類だけでなく昆虫や爬虫類も選り好みせず捕食します。

また、森林での狩になるので、草原でのチームプレイというよりも、ジャガーやトラのように単独での狩を行います。



インドライオンと人間との関係

アジアは言わずと知れた人口密集地帯、とりわけインドは人口爆発の中心地です。

一つ一つの村に住む人数も多いですし、そのため人間と野生動物との距離が近いと言えます。

インドライオンはインド北西部の保護区グジャラート州に生息しています。

そして当然その近辺には人間が住む村があり、中でもジュナガド村の近くにはインドライオンが頻繁に姿を現します。

インドライオンはありがたい存在!?

村人のインドライオンに対する反応はというと、恐れだけではないようです。

もともと村人にとってインドライオンは恐ろしい猛獣でありつつ、家畜を襲う害獣でもありました。

ところが、そのうち村人たちはインドライオンの別の側面を見出しました。

それが、同じく害獣であるシカを駆除してくれる益獣(えきじゅう)としての面です。

村人たちにとってインドライオンは怖いだけの存在ではないようです。

インドライオンは絶滅危惧種!?その理由とは

アジアに生息する唯一のライオン、それがインドライオンです。

ですが、かつてインドライオンは絶滅の淵に立たされていたことがあります。

一時期は20頭ほどにまで数が減っていましたが、現在のインドライオンは保護活動の甲斐あって500頭前後まで個体数を回復しています。

ですが、レッドデータブックでは依然として絶滅の可能性が十分にあるカテゴリーに分類されています。

インドライオンの個体数減少の原因①

インドライオンが生息している地域は、人間の生活圏とどうしても距離が近くなりがちです。

そのため、インドライオンの狩のターゲットとして家畜や、ひいては人間が選ばれてしまうことがあります。

結果、インドライオンは害獣として駆除されることが多々ありました。

また、インドライオンの体毛は短く密集していることから、絨毯や毛皮として密猟の対象にもなりました。

インドライオンの個体数減少の原因②

インドライオンの絶滅危惧種になっている原因は、数が減らされただけではなく、数が増えないという問題もあります。

それは、今生息しているインドライオンは一時期20頭ほどにまで数が減った時の、その20頭の子孫であるため、近親交配が繰り返されており、産まれてくる子のほとんどが奇形なのです。

近親交配を繰り返すと、本来ならば薄まっていくはずの遺伝子の中のエラー分子が次第に濃くなっていき、子の形質に現れてきてしまうのです。

つまりこの遺伝子的多様性の無さがインドライオンが増えにくい原因なのです。

インドライオン保護と光と陰

とは言うものの、インドライオンの個体数は増えました。

同時に人間の数も年々増え続けています。

前述の通り、インドライオンの行動範囲と人間の生活圏とが重なってしまっている状況です。

そのため、人間が餌として認識されてしまう食害事故が度々起きています。

2016年にはグジャラート州で立て続けに村人がインドライオンの襲撃を受け、3人が死亡、インドライオンの糞から人間の頭髪が出てきました。

原因としてはやはり生活圏が重なってしまっていることです。

個体数の増加にともなって、解決すべき問題でもあるようです。


インドライオンの謎の大量死

2018年、グジャラート州でインドライオンが23頭死亡したという事件がありました。

絶滅が危惧されている動物の大量死の原因を探る調査が行われました。

そして原因は人間によるものではなく、意外なものでした。

インドライオン大量死の原因はウィルス!?

調査の結果、死亡したインドライオンのうち数頭から「犬ジステンパーウィルス」が検出されました。

この犬ジステンパーウィルスはアフリカでも猛威を振るい、1990年代にはアフリカライオンが1000頭ほど死亡しています。

インドライオン大量死の原因|犬ジステンパーウィルスとは?

犬ジステンパーウィルスとは一体なんなのか。

症状としては風邪に似ており、発熱と鼻水、くしゃみ、そして症状が進行すると、呼吸器系、消化器系、眼球へも影響を及ぼし、最悪の場合にはジステンパー脳炎を引き起こしてしまうのです。

インドライオンもこの犬ジステンパーウィルスに集団でかかってしまい、ほぼ群れ一つ分が死亡してしまいました。

保護活動の最中のため、現地での衝撃波大きかったようです。

インドライオンのまとめ

アジアに生息する唯一のライオンで、個体数減少から保護活動が熱心に行われています。

しかし、人間との距離の近さ、近親交配による増加のしにくさ、そしてウィルスによる大量死、インドライオンがもとの数まで増えるのはまだまだ時間がかかりそうです。

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