ゴリラに抱くイメージは何でしょうか。「優しい」「ターザン」「ジャングル」などなど、色々あるとは思いますが、「強い」というイメージを持つ方もいるでしょう。では一番強いゴリラは何という種類なのでしょうか。今回は最強のゴリラとは、そしてゴリラの種類と特徴と違い、その見分け方についてご紹介していきます。
ゴリラの生態
出典画像:Wikipedia
- 学名:Gorilla
- 分類:霊長目ヒト科ゴリラ属
- 分布:アフリカ大陸中央部〜西岸
- 体長/体重:170cm~180cm/150kg~180kg
「ゴリラ」の由来はギリシャ語で「毛深い部族」という意味の「gorillai」から来ていると言われています。また、日本ではかつて「大猩々(おおしょうじょう)」とも呼ばれていました。
ゴリラは木は登らず主に地上で群を作って生活しています。食べ物は基本植物性で、果実が取れない時期には昆虫類、特にアリを多く食べます。ちなみに、野生のゴリラは黄色いバナナは食べません。それは自然界で黄色いバナナがゴリラの目の前に出てくることがまず無いからです。ゴリラにとってバナナなど果実類は水分補給の意味合いが強いので、バナナの木を見つけると、ゴリラはその木(茎)を折り、中の髄を食べるのです。なので、黄色いバナナを野生のゴリラに与えてもまず食べません。
ゴリラの種類と違い・見分け方
ゴリラ自体の分類に関しては、現在知られている種類は分類方法にもよりますが、2種類から4種類も言われています。
この章ではその分け方と種類についてご紹介していきます。ゴリラの分け方はまず頭蓋骨の形状によって東部個体群と西部個体群の2種類に分けられます。また、外見的な特徴として、鼻の穴の間の鼻柱が繋がっているのか繋がっていないのかによって見分ける方法もあります。鼻柱による区分だと繋がっていれば「ヒガシゴリラ」とよばれる東部個体群、繋がっていなければ「ニシゴリラ」と呼ばれる西部個体群となります。
ニシローランドゴリラ
西部個体群の代表格はニシローランドゴリラ(Gorilla gorilla gorilla)です。体長190cm、体重200kgにもなる、ゴリラの中では2番目に大きな種です。性格は基本的に大人しく神経質です。また、他のゴリラの種類に比べると個体数が多いとも言われており、約95,000頭が確認されています。
クロスリバーゴリラ
もう一つ西部個体群として分類されているのが、クロスリバーゴリラ(Gorilla gorilla diehli)と呼ばれる種です。この種は体長160cm~170cm、体重は140kgほどで比較的小さい種のゴリラです。個体数はニシローランドゴリラに比べるとかなり少なく250~300頭ほどが確認されている状態です。
マウンテンゴリラ
一方のヒガシゴリラと呼ばれる東部個体群の代表格はマウンテンゴリラ(Gorilla gorilla berengei)です。この種はゴリラの中でも最大種で、体長190cm、体重220kgにもなり、鼻柱だけでなく、腕の毛が盛り上がっているのも大きな特徴です。
ヒガシローランドゴリラ
ゴリラの種類の中で最も謎が多いのがこの種類です。ヒガシローランドゴリラとマウンテンゴリラの見分け方は、鼻の上に皺のようなものの有る無しで見分けることができます。この皺を鼻紋と呼び、この鼻紋がくっきり出ているのがマウンテンゴリラで、鼻紋がぼやけているもしくは出ていないのがヒガシローランドゴリラになります。
大きさ的にはマウンテンゴリラに匹敵することの報告もありますが、研究はまだあまり進んでいないようです。
最強のゴリラとは?
ゴリラ四種のなかで最も強いゴリラはどの種類なのでしょうか。それはやはり、最大のゴリラであるマウンテンゴリラと言えます。その握力についてご紹介します。
ギネス級の握力の持ち主
ゴリラの握力はいったいいくつあるのかについて、1tだという人もいますが、実際のところ400kg~500kgと言われています。大したことないのでは?と思う方がいると思いますが、人間の握力ギネス記録は192kgなので、単純に倍以上です。握手は避けたほうがいいかもしれませんね。
最強のゴリラのまとめ
いかがでしたでしょうか。ゴリラの見分け方や種類、そして最強のゴリラであるマウンテンゴリラについて紹介してきました。鼻で種類を見分ける方法は骨格で見分けるよりも簡単なので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。