デンキナマズの電力と生息地!地震を予知できる?

危険な魚類

今回ご紹介するのは「デンキナマズ」になります。

デンキウナギと間違いやすいですが、別種になります。

その名前の通り電気を発するナマズなのですが、その電力(電圧)はデンキウナギに次ぐ大きさなんです。

今回は、そんなデンキナマズの生息地や生態、地震との関連付けにはたまた販売はされているのかなどなど・・・。

詳しくご紹介してまいります。



デンキナマズ

デンキナマズ基本 データ

デンキナマズの写真

出典画像:Wikipedia

  • 分 類  ナマズ目 デンキナマズ科 デンキナマズ属
  • 学 名   Malapterurus electricus
  • 和 名  デンキナマズ
  • 英 名   Electric catfish
  • 体 長    最大120センチメートル程度
  • 体 重    最大20キログラム程度
  • 寿 命  8から10年程度
  • 分布域    アフリカ大陸
  • 生息環境  湖、沼、河川で水が濁り流れのよどんでいる場所

デンキナマズの特徴と生態

デンキナマズはその名の通りにナマズの一種で発電機能を有する種になります。

デンキナマズは、ナマズ目・デンキナマズ科・デンキナマズ属に属する淡水魚です。

分類は諸説ありますが、デンキナマズ科にはこのデンキナマズ属(Malapterurus)の他にParadoxoglanis属があり2属で構成されます。

さらにデンキナマズ属は18種、Paradoxoglanis 属は3種と計21種が存在することになります。

詳細は後述しますが、特徴とされる放電は、体内の発電器官を使い400から450ボルトと言う非常に高い電力(電圧)を放電することができるのです。

体系的にはずんぐりとした円筒型の体形で、最大で体長120センチメートル程度、体重20キログラム程度にまで成長する個体もあります。

ウロコが無いこと、背鰭が無いこと尾鰭が丸みを帯びた形状をしていることが特徴的です。

体色は、灰褐色や茶褐色で体表には黒い斑紋が存在します。

また、尾鰭には黒い縞模様が入るのも特徴的ですね。

眼は小さく退化していますが、ナマズ特有のヒゲを上あごに1対下あごに2対の計3対を保有していて、このヒゲで濁った水の中でも周辺状況を確認する事が出来るのです。

デンキナマズの写真

出典画像:Wikipedia

デンキナマズは夜行性で日中は岩陰や穴などに潜んでいますが、夜になると活動します。

食性は小魚などの肉食性で、その狩りは勿論電気を使って捕食をします。

デンキナマズの生息地

デンキナマズ科の魚は皆淡水魚で、アフリカの熱帯域、ナイル川水系・ニジェール川水系などの河川に分布しています。

ナイル川の写真

出典画像:Wikipedia

生息地によって種類も異なるようで、ザイール川に生息する種は鼻先が長いのでロングノーズデンキウナギと称されています。

生息環境は、水の濁った場所や流れのよどんだ場所、岩の隙間や穴などに好んで生息しています。


デンキウナギとの違い

少々ややこしい話になりますが、デンキナマズの他にデンキウナギという同じく発電器官を持つ魚がいます。

デンキウナギの写真

出典画像:Wikipedia

実は、この2種を同じ魚の違う呼び方と考えている方もいるようです。

実際には、全く異なる種類になります。

デンキウナギは「デンキウナギ目デンキウナギ科デンキウナギ属」に属する魚で南米アマゾン川・オリノコ川に棲息する魚です。

大きさも250センチメートル程度にも達します。

これにより放電する電力もデンキナマズより大きくなります。

また、発電の仕組みは同じですが、発電版の電極がデンキウナギが「頭がプラス極、尾がマイナス極」となりますがデンキナマズは反対になります。

デンキウナギの場合には、頭の方から電流は外へ向かうことになりますね。

この他にも、同じように発電する器官を持つものにシビレエイもいます。

シビレエイの写真

出典画像:Wikipedia

くしくも全く異なる種が発電するという同じ仕組みを有したということですね。

 

発する電力(電圧)と発電の仕組み

デンキナマズは、強い発電をすることで有名です。

ナマズの仲間は身体に電気を感じ取る受容体を持っている種が多いのですが、発電が出来るのはこのデンキナマズだけです。

この発電を行うのは、危険が迫った時の防御、そして小魚などの獲物を捕食する狩りの場合になります。

この放電は勿論、デンキナマズ自身にも影響を与え感電しますが、分厚い脂肪で身体を守っているのです。

中には脂肪が少ない個体もいてその場合には、影響が出る場合もあるようですね。

発電する電力(電圧)

デンキナマズが発電する電力(電圧)は400から450ボルトと非常に強力で、これは発電する生物ではデンキウナギの500から800ボルトに次いで強力になります。

これ以外にもシビレエイが発電を行いますが、シビレエイのそれは70から80ボルトと少々弱くなりますね。

発電の仕組み

デンキナマズの発電器官は皮膚の下にあり全身を覆う電気細胞と考えられています。

この電気細胞は発電版と呼ばれ、いわゆる乾電池のようなものですね。

この細胞がたくさん集まることで、乾電池を直列繋ぎしたように強力な電力を発生する事が出来るのです。

1つの発電版では0.15ボルト程度ですが、これがたくさん集まって400ボルトと言う電圧を作り出しているのです。


デンキナマズは地震を予知できるのか?

よく、迷信のようにナマズは地震を予知できるという事が言われますが、デンキナマズの場合にはどうなのでしょうか。

魚は通常エラ呼吸をする際に、微弱な電気を発生します。

われわれ人間も含め多くの生き物は多少なりとも電気を発生しているのですね。

ナマズはこの魚のエラ呼吸の際に発生する微弱な電気を、ヒゲや体表面の電気受容器を使って感知しているのです。

これにより魚の位置を特定して捕食を行うのです。

実はこの事が、ナマズが地震を予知出来るとされることに深くかかわっているのです。

地震発生直前に地殻が動きくことにより、地電流が発生することは分かっています。

ナマズがこれを敏感に感じ取り、地震の直前に違う動きをすると考えられるのですね。

しかもデンキナマズの場合には、これが他のナマズに比べて精度が優れているとも考えられるのです。

しかし、現状ではこれをもってナマズ(デンキナマズ)が地震を予知していると決定付ける事はできません

現状では、ナマズは地震予知と言うよりは、「電気に敏感な魚である。」と言えるだけですね。

また、この能力に関しては実はナマズよりもウナギの方が優れているのです。

電流感知機能で言えば、ウナギはナマズの10倍ほどの感度を持っているのです。

ウナギも地震予知能力では登場する魚ですから、研究を進めるともしかしたらウナギもナマズも地震との関連性が決定付けられるかも知れません。

デンキナマズを飼育することは可能?

これだけ特殊な能力を保有するデンキナマズですから、もしかしたら飼育をしたがる愛好家の方もいらっしゃるかも知れませんね。

このデンキナマズを飼育することは出来るのでしょうか。

飼育が出来るか否かで言えば答えは「YES」になります。

しかし飼育は難しい

しかしながら、身体の大きさや病気のかかりやすさ、掃除などのこまめなケアに水質管理、単種飼育、感電による危険などを考えますと、デンキナマズを飼育することは非常に難しいとされています。

本気のデンキナマズ愛があったうえで、ある程度の熱帯魚飼育を経験してからデンキナマズの飼育に挑戦することをおすすめします。

費用は?

デンキナマズの飼育の場合に、初期投資費用だけでも10万円以上はかかります。

デンキナマズ自体の価格は1匹あたり7000円前後で販売されていますが、維持費の負担も大きくなりそうですね。

まとめ

今回デンキナマズに関して色々とご紹介をしてまいりました。

アフリカに生息するナマズで、身体から電気を発生して身を守ったり狩りをしたりする不思議な生物ですね。

日本には生息をしていないので、川でついうっかり近付いて感電するという危険性はなさそうです。

しかし、現地では大変なのでしょうね。

これだけ珍しい魚です。

もしかしたら、興味があってデンキナマズを飼いたいと思っている方もいらっしゃるかも知れません。

しかしその飼育は非常に難しいようですのでおすすめは出来ませんね。

暫くはそのデンキナマズ愛は、水族館で見ることで我慢してください。

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