キリンの生態と最強説!実はライオンよりも強く蹴られるとヤバイ?

危険な哺乳類

動物園の人気者と言えば「ライオン」「トラ」などに交じって必ず名前があがるのが象とそして「キリン」ですね。

キリンは背が高く、優しそうな目に長い首が特徴的で、温厚で優しい草食動物と言ったイメージを持たれる方が多いかもしれませんね。

しかし実際は少々様子が変わってくるようです。

実は、最強説もささやかれるほどに強くライオンも一蹴りで退治してしまうらしいのです。「キリンに蹴られるとヤバイ!」と実際に人間もその被害にあっているようですね。

今回はそんなキリンについて生態などを交えて最強説にも迫ってみたいと思います。



キリン

「キリンデータ」

キリンの写真

出典画像:Wikipedia

分 類  偶蹄目 キリン科 キリン属 キリン
学 名  Giraffa camelopardalis
英 名  Giraffe
和 名  キリン
体 高  4.7から5.3メートル程度(雄) 3.9から4.5メートル程度(雌)
体 重  800から1930キログラム 程度(雄) 550から1180キログラム程度(雌)
尾 長   75から100センチメートル程度
分布域   アフリカ大陸(サハラ砂漠以南に点在)
生息環境 サバンナ、乾燥した草原地帯
寿 命  飼育下で20から30年、野生下で10から15年
食 性  草食
繁 殖  胎生

キリンの特徴

キリンは地上で最も背の高い草食動物で、大きいものになると体高が6メートル、体重が2000キロ近くに達するものもあるようです。

首が長いのも特徴的ですね。この長い首ですが、いくつもの骨があるわけではなく、他の哺乳類と同じく7個の骨で形成されています。この長い首の天辺にある脳に血液を運ぶため心臓も大きいうえ、心拍数も150から170程度(人間は60から90程度)とかなり多くなります。

キリンの骨格標本の写真

出典画像:Wikipedia

これら以外にも長い首を維持するため、血管は丈夫で弾力があり、急激な血圧の変化にも耐えることが出来るうえ、頸部の静脈には弁があり逆流防止などに役立つなど特殊な構造になっています。

キリンの体色は、褐色の下地がベースでその上に濃い茶色などのはっきりとした斑紋が多数あり、全体的には網目状の模様に見えます。この斑紋は、大きさや形状、色合いなど種や個体によって異なります。今ではキリン柄としても通用していますね。

首同様に舌が45センチメートル程度もあり、柔軟性のある唇と共に高い木の葉を食べるのに適しています。一方、首や脚の長さに比べると胴体は短く、肩が腰よりも高くなっています。

長い脚の為、通常の動物とは異なり歩く際には同じ側の前脚と後脚を一緒に踏み出す「側帯歩」で歩きます。これはラクダなどにも見られますが、脚が長すぎてそうしないと邪魔になって歩きにくいようです。

キリンの写真

出典画像:Wikipedia

頭には角が生えています。多くの方が2本と思われていますが、実は正確には5本の角が生えているのです。目立つのは2本だけですが、額に1本後頭部に2本と目立たない角が3本あるのですね。目立つ2本も長くも鋭くもなく毛でおおわれていて先だけが硬くなっているというものです。

キリンの写真

出典画像:Wikipedia

また、キリンは鳴くこともあります。めったに聞くことは出来ないのですが牛のような声を出す他いくつかの鳴き声があるようです。


キリンの生態

キリンはアフリカ大陸(サハラ砂漠以南)に分布して、その多くは中央部、東部、南部にそれぞれ点在しています。

キリンの分布図

出典画像:Wikipedia

普段は15頭前後の群れで生活をしていますが時折70頭にもおよぶ群れを見ることもあるようですね。生息するのは草原やサバンナなどで乾燥した環境を好むようです。暑い日中は反芻うを繰り返し休むことが多く、早朝や夕方に食事をします。

群れには特に強い社会性はないようで、構成する個体はしばしば変わることがあります。また、キリン以外にもヌーやしまうまなどと一緒に見ることが多いですね。

食性は草食性ですが、主には高い木にある葉や小枝、果実などを長い舌を使って上手に巻き取るように食します。これにより地面の草を食する他の草食動物と上手に住み分けが出来ているのですね。

キリンの写真

出典画像:Wikipedia

食べる量は1日に50キロ程度で主にはアカシアになりますが、60種類もの植物を食するようです。水分は大抵この植物から補給し水を飲むことも少なくて済むようですが、水を飲む場合には前脚を広げて首を下ろすという重労働になるようです。

キリンのイラスト

出典画像:Wikipedia

ミネラル補給のため、土や骨などを舐める姿も目撃されているが、衝撃だったのは話題にもなった鳩を捕食したシーンですね。これは他の草食動物にもあるようですが、タンパク質補給のために小動物を食することがあるようです。

飼育下では天敵がいないため、座って眠ることもありますが、野生においては座ることはほとんどなく寝るときも立ったまま寝ます。一日の睡眠時間は1時間半程度で、長くて10分程度の睡眠を何回か行うというもののようです。

一夫多妻の形態で決まった繁殖期はないですが、出産は5月から8月の時期が多いようですね。繁殖時期になると雌を巡る雄同士の争う胃が頻発し、ネッキングと呼ばれる首や角を相手に打ち付けて優劣を決めます。

妊娠期間は400から450日程度で大抵の場合1子、ときおり2子の出産が見られます。出産時も立った状態で、出産時の子供でも体長2メートル体重50キロ程度あります。

生まれた子どもは数時間ほどで走り回り、授乳期間は1年から1年半程です。4から5年程度で性成熟しますが、実際に独り立ちするのはもう少し遅いことが多いようですね。

寿命は飼育下で20から30年、野生下では10から15年程度とされています。

キリンの種類

キリンの種類には様々な説があるので何とも言えないのですが、主だったものをご紹介しておきます。ただ、体色や模様は個体によっても変わるので外見だけでは判断しにくい場合があります。

  • ヌビアキリン
  • コルドファンキリン
  • ナイジェリアキリン
  • ウガンダキリン
  • ケープキリン
  • アンゴラキリン
  • アミメキリン
  • マサイキリン
  • ローデシアキリン

これら以外の意見もあるようですが、多くの場合にはこのような種類に分けられます。尚、色によって分けているのは同色のものは同じとする4種説があるために区分しています。

キリンの天敵はライオン?とその最強説

キリンの天敵となるのはライオンやハイエナ、ヒョウ、リカオンなどがあげられますが、主には子供や弱った個体になります。大人のキリンの場合には、身体が大きいのでめったに襲われることはありません

キリンの写真

出典画像:Wikipedia

子供と一緒にいる場合も含め稀に大人のキリンを襲う場合もありますが、強力な脚力を持つ後脚から繰り出される蹴りで、相手を蹴り殺してしまうことがあります。

実際にライオンがキリンにより蹴り殺されたという報告もあるようです。これによりキリンは意外と怖い「最強説」もあるようですね。以前テレビでも紹介しておりましたが、ライオンが大人のキリンを襲う場合に、十数頭の集団で襲い内数頭が大怪我を負ってようやく仕留めることが出来ました。

ライオンとキリンの写真

出典画像:Wikipedia

大人のキリンを襲う場合には、捕食する側も無傷では済まないことが多いので、よほどでない限り大人のキリンが襲われることは無いようです。

強靭な脚力

このようにライオンをも一蹴りで殺してしまうことがあるキリンの脚力は桁外れに強いようです。

走る時も、ゆっくりと走っているように感じられますが、実際には時速50から60キロ程度は出せます。あの巨体で馬並みのスピードを出せるのですから脚力の強さが伺えますね。


ネッキング

もう一つ強力な武器となるのが、ネッキングと呼ばれる首をぶつけるものです。

これは雄同士が雌を巡る争いをする際によく使われますが、首の先には角のある頭があります。鞭のようにしなる首の振りにくわえこの角が当たれれば致命的なダメージを受けるのは必至ですね。

キリンの写真

出典画像:Wikipedia

キリンによる人間の被害

これらキリンの被害は人間にも降りかかることがあります。

2010年には、現地の動物保護区でキリンに蹴られて人間が死亡する事故が2件起きています。またネッキングされた男性が吹き飛ばされ背骨を骨折したという報告もあります。

温厚そうに見えるキリンですが、うかつに近寄るのは危険ですね。

キリンに追いかけられたら木に身を隠すのが良いようです。なぜかキリンは木に蹴りをすることが無いようですので。

しかし我々に役立つ研究も

意外に危険なキリンですが、キリンの血圧の仕組みを研究した宇宙服の開発などの研究にも役に立ってもくれています。

血液の一部集中防止や耐圧効果などキリンの血圧の仕組みを利用したものがすでに実用化されているのです。

人間が何年もかかって開発する仕組みを産まれた時から備えているキリンはやはり凄いですよね。

まとめ

今回キリンについて色々とご紹介してまいりました。

優しく大人しそうなイメージのキリンでしたが、意外と凶暴な一面も持っているのですね。

これから動物園でキリンを見るときは、見る目が変わってしまうかもしれません。しかし血圧システムの応用など、鑑賞以外にも私達に素晴らしい貢献をしてくれている愛らしい動物であることは間違いありません。

生息数も減りつつあるようですので、怖い一面があろうともキリンを今まで同様に変わらず優しく見守りたいですね。

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