マンモスの種類一覧と大きさ!最強のマンモスの強さランキング

危険生物の最強ランキング

今回、皆様ご紹介するのは、マンモスになります。

マンモスと言うとどのようなイメージをお持ちでしょうか?

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

中には、現代に生きるゾウの祖先と思われている方も多いようですが、そうではありません。

現代のゾウの近縁種で絶滅してしまった種になります。

種というだけあってマンモスにも多くの種類が存在しました。

今回は、そのマンモスの種類一覧と大きさの比較、最強のマンモスを決める強さのランキングを考えてみましょう。


マンモス

マンモスとは、「哺乳綱 長鼻目 ゾウ科 アジアゾウ族 マンモス属 (Mammuthus) 」に属する種を総称した呼び方で、その全ての種が今では絶滅してしまっています。

この種別からも分かりますように、マンモスは象の祖先ではなく現存するアジアゾウと近縁にあたる種になるのです。

生存時期は諸説あり明確な定説はありませんが、400万年前から1万年前頃までとされています。

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

マンモス属とあるように、マンモスには多くの種があり、シベリアをはじめとするユーラシア大陸からアフリカ大陸、アメリカ大陸と広い範囲に分布していたようです。

あくまでも化石からの仮説ではありますが、大きさなどは種類によりまちまちで、小さいものはゾウなのに1メートル程度のものであったり、最大では体長は5メートル程度ですが体重が20トンと現代のアフリカゾウよりも大きなものもいたようです。

また特徴的なのがマンモスの大きな牙で、大きな種であれば牙だけで5メートルを超すものもいるようです。

最も有名なのがシベリアや北アメリカに生息していたケナガマンモスで、映画や漫画などによく描かれる太く長い体毛に覆われた中型の種になります。

また、南北アメリカ大陸に生息していたコロンビアマンモスは大型で毛の短い種ですが、最後に登場したマンモスとして有名です。

マンモスの絶滅理由

マンモスが絶滅してしまった理由は様々な説が唱えられていますが、明確な絶滅理由としては解明されてはいません。

説としては、人間による狩猟説、巨大な嵐説、細菌やウィルス説、飲み水の不足説などもあります。

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

最も有力なのは、氷河期末期の気候変動による植生などの環境変化によるものですね。

しかし、それがマンモス全ての種を滅ぼしたものかもまだ研究途中なのです。


マンモスの種類

それでは現在確認されている主なマンモスの種類を一覧でご紹介いたしましょう。

ただし、既に絶滅をしてしまっており、ある程度詳細が分かっているもの、ほとんど不明なものなど様々あります。

特に時代や大きさなど詳細が分かっていない種や和名も付いていない種などもありますのでご了承ください。

コロンビアマンモス

  • 学 名 Mammuthus columbi
  • 英語名 Columbian Mammoth
  • 和 名 コロンビアマンモス
  • 体 長 490センチメートル程度
  • 体 高 400センチメートル程度
  • 体 重 10トン程度
  • 時 代 12500年前に絶滅
  • 生息地 北メリカ大陸(現在のアメリカからメキシコ周辺)
マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

【特徴】

マンモスの種としては大型種で、また最後に登場した種でもあります。

牙も大きく200センチメートルを超える化石も見つかっています。

インペリアルマンモス

  • 学 名 Mammuthus imperator
  • 英語名 Mammuthus imperator
  • 和 名 インペリアルマンモス(帝王マンモス、エンペラーマンモス)
  • 体 長 490センチメートル程度
  • 体 高 420センチメートル程度
  • 体 重 不明
  • 時 代 およそ17000年前に絶滅
  • 生息地 北米大陸(カナダ、アメリカ、メキシコ周辺)

【特徴】

大きな牙を持ちます。牙の長さが470センチメートル、根元の周囲が63センチメートル、重さ154キログラムという化石も見つかっています。

マンモスの種では大型種で、このインペリアルマンモスを最大のマンモスとする説もありました。

ステップマンモス

  • 学 名 Mammuthus trogontherii
  • 英語名 Steppe mammoth
  • 和 名 ステップマンモス
  • 体 長 520センチメートル程度
  • 体 高 450センチメートル程度
  • 体 重 最大で20トンあったともされています。
  • 時 代 洪積世中期(60から30万年前頃)
  • 生息地 ヨーロッパ
マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

【特徴】

マンモス種では大型種で、このステップマンモスも最大種として名前があがります。

ステップマンモスも非常に長い牙を持っています。その長さは500センチメートルと言う報告もあるようです。

ケナガマンモス

  • 学 名 Mammuthus primigenius
  • 英語名 Woolly mammoth
  • 和 名 ケナガマンモス(ウーリーマンモス)
  • 体 長 400センチメートル程度(540センチメートル説もあり)
  • 体 高 350センチメートル程度
  • 体 重 8トン
  • 時 代 およそ10000年前頃
  • 生息地 北米大陸、シベリア大陸、ユーラシア大陸
マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

【特徴】

最もメジャーなマンモスで長い毛におおわれたマンモスの姿はテレビなどでもお馴染みですね。

このケナガマンモスの化石は実は日本の北海道でも見つかっているのです。それがそのまま日本に生息していたかは定かではありませんが、シベリアという地形を考えれば日本に生息していても不思議ではありません。

この長い体毛と長い牙が特徴的です。

コビトマンモス

  • 学 名 Mammuthus exilis
  • 英語名 Pygmy Mammoth
  • 和 名 コビトマンモス
  • 体 長 140から200センチメートル程度
  • 体 高 100センチメートル程度
  • 体 重 不明
  • 時 代 第四紀(3700年前頃に絶滅)
  • 生息地 ロシア(ウランゲリ島)、セントポール島(アラスカ)
マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

【特徴】

コビトマンモスは、体高が100センチと非常に小さなマンモスです。

これは島に隔離された為、小型化したと考えられています。

多くのマンモスが10000年前後には絶滅していたと考えられることから、3700年前まで生息したコビトマンモスは最後まで生き続けた種とされています。

松花江マンモス

  • 学 名 Mammuthus sungari
  • 英語名 Songhua River Mammoth
  • 和 名 松花江マンモス(アジアステップマンモスとする呼び方も)
  • 体 長 500センチメートル程度
  • 体 高 500センチメートル程度
  • 体 重 17トン(20トン説もあり)
  • 時 代 280000年前頃に絶滅
  • 生息地 中国、内モンゴル、シベリア

【特徴】

現在ではこの松花江マンモスをマンモス最大種とする説が有力になりつつありますが、少々懐疑的なのです。

実は、この松花江マンモスですが、化石が発見されたばかりで詳細はまだ不明な部分が多いのです。

一説には、ステップマンモスと同種とする説もあります。

ムカシマンモス

  • 学 名 Mammuthus protomammonteus
  • 英語名
  • 和 名 ムカシマンモス(シカゾウとされることも)
  • 体 長
  • 体 高
  • 体 重
  • 時 代 前期から中期更新世(120万から65万年前)
  • 生息地 日本各地

【特徴】

ムカシマンモスという名前ですが、実際にマンモスとして扱って良いのかも微妙なようです。

マンモスの祖先筋にあたる原始的なゾウの仲間と言うのが信憑性が高いようです。

発見されている化石があまりにも少ないので詳細は不明な部分が多いのです。

メリジオナリスゾウ

  • 学 名 Mammuthus meridionalis
  • 英語名 Southern mammoth
  • 和 名 メリジオナリスゾウ(南方マンモス、古マンモス)
  • 体 長 450センチメートル程度
  • 体 高 400センチメートル程度
  • 体 重 10トン
  • 時 代 更新世前期(250から60万年前頃)
  • 生息地 ヨーロッパ、ユーラシア大陸、北米大陸
マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

【特徴】

メリジオナリスゾウはアフリカ以外で化石の見つかった最古のマンモスとなります。

ステップマンモスの祖先筋にあたるともされています。

詳細は不明な部分が多いですね。

その他

これ以降は詳細が不明な部分が多いものなので(中には和名も存在しません)学名と簡単コメントでご紹介します。

いずれもマンモスの種類とはされてはいるようですが、化石が見つかりにくいので詳細が分からないものばかりです。

  • Mammuthus africanavus

アフリカンマンモス、およそ480年前にチャド、リビア、モロッコ、チュニジアになどに生息生息。

  • Mammuthus jeffersonii

ジェファーソンマンモス、このジェファーソンマンモスは「コロンビアマンモス」と同種とみられています。

  • Mammuthus armeniacus

アルメニアマンモス、東欧に生息、詳細不明

  • Mammuthus subplanifrons

400から300万年前に南アフリカ付近に生息した最古のマンモス。

  • Mammuthus lamarmorae

英語名は「Sardinian dwarf mammoth」、キプロス島やクレタ島、マルタ島、サルデーニャ島、シチリア島など地中海近辺に生息。

この「Mammuthus lamarmorae」には次の亜種があるようです。

・サルディーニャ島に生息していた「Mammuthus lamarmorae

・同じくサルディーニャ島に生息していた「Elephas antiquus

・同じくサルディーニャ島に生息していた「Elephas melitensis

・マルタ島およびシチリア島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) antiquus leonardii

・同じくマルタ島およびシチリア島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) mnaidriensis

・同じくマルタ島およびシチリア島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) melitensis

・同じくマルタ島およびシチリア島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) falconeri

・クレタ島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) creticus

・同じくクレタ島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) creutzburgi

・同じくクレタ島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) chaniensis

・キプロス島に生息していた「Elephas (Palaeoloxodon) cypriotes


最強のマンモスランキング

それでは、マンモスの強さをランキング形式で見てまいりましょう。

最強のマンモスの強さランキング」です。

エントリーするのは、前項である程度詳細が判明している次の7種のマンモスとします。

  • コロンビアマンモス
  • インペリアルマンモス
  • ステップマンモス
  • ケナガマンモス
  • コビトマンモス
  • 松花江マンモス
  • メリジオナリスゾウ

ここでの強さの分析は、身体の大きさに牙を基に行われます。

マンモスは、既に絶滅してしまっているので、発表された数値からのあくまでも推測とはなります。

その事はどうぞ、ご了承ください。

最強のマンモスの強さランキング第7位

最強のマンモスの強さランキング第7位となるのは、コビトマンモスです。

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

餌の少ない隔離された島に対応して小型に進化したことはある意味では生存競争に勝ち抜く強さの証明ではあります。

現に、マンモスの中では最後まで生存していたという生命力の強さも証明されていますね。

しかし、直接のバトルとなるとこの小型化は致命的です。

体格差が何倍もある他のマンモスには全く歯が立たないですね。

最強のマンモスの強さランキング第6位

最強のマンモスの強さランキング第6位となるのは、メリジオナリスゾウ(南方マンモス、古マンモス)です。

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

体長(450センチメートル程度)、体高(400センチメートル程度)、体重(10トン)と非常に素晴らしい体格を誇るメリジオナリスゾウですが、如何せん不明な点が多すぎますね。

また、様々なマンモスの祖先筋にあたる古代マンモスだけに、後から登場する進化したマンモスと比べると劣る部分が多々あることは想像が出来ます

このことから、今回は第6位と言う位置にさせていただきました。

もしかしたら、後から現れたマンモスにはない強力な武器を有していたかもしれません。

今後の研究次第では、順位変動も充分に起こり得ます。

最強のマンモスの強さランキング第5位

最強のマンモスの強さランキング第5位となるのは、ケナガマンモスです。

映画やテレビなどで描かれるマンモスは、ほとんどがこのケナガマンモスなのです。

最もメジャーなケナガマンモスですが、強さランキングとなるとそこまでのメジャー級とならないのは少々残念な気もしてしまいます。

体長(400センチメートル程度)、体高(350センチメートル程度)、体重(8トン)は立派な体格ですね。

しかし、実際には現在のアフリカゾウよりもやや小型になってしまうようです。

武器となる牙はそれなりに長くある程度の武装感はありますが、巨体が揃うマンモス間のバトルとしては、この第5位と言う位置に落ち着いてしまいそうです。

最強のマンモスの強さランキング第4位

最強のマンモスの強さランキング第4位となるのは、コロンビアマンモスです。

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

実は、このコロンビアマンモスは、マンモスとして最後に登場するマンモスなのです。

そう考えますと、それなりの進化を遂げているのである意味ではスーパーマンモスともとらえることが出来るのです。

490センチメートル程度の体長に、400センチメートル程度の体高、10トンという体重も立派なスーパーヘビー級なのですが、残念なことにこの後に続くマンモスたちがそれ以上に立派なのです。

特に牙の大きさが大分異なります。

コロンビアマンモスの場合には、バトルに強く進化したというよりも、生存競争に勝ち抜くための進化ととらえると、最強と言う称号の争いではそこまで順位を伸ばすことはできないと思われます。

今回はこの第4位という位置にしました。

最強のマンモスの強さランキング第3位

最強のマンモスの強さランキング第3位となるのは、インペリアルマンモスです。

体重は不明ながら、490センチメートル程度の体長に、420センチメートル程度の体高とまさにヘビー級の見事な体格をしています。

さらにインペリアルマンモスの凄いところはその牙で、牙だけで470センチメートルという非常に立派な大きさになるのです。

牙を合わせた体長は800センチメートルを超えるというのですから驚いてしまいます、

インペリアルマンモスはマンモスの中でも非常に大柄となる種で、一時は最大種として扱われることもありました。

巨体に大きな牙と最強のマンモスに相応しいとも考えられるのですが、上には上がいるのですね。

これだけの恵まれた体格と武器を持ちながらも、このインペリアルマンモスは第3位という順位に落ち着いてしまうのです。

最強のマンモスの強さランキング第2位

最強のマンモスの強さランキング第2位となるのは、ステップマンモスです。

マンモスの写真

出典画像:Wikipedia

第3位のインペリアルマンモス、第4位のコロンビアマンモスともに非常に大柄な体格をしているのですが、このステップマンモスは規格外に大きくなります。

520センチメートル程度の体長に450センチメートル程度の体高、体重においては最大で20トンともされているのです。

「しかし牙が大きなインペリアルマンモスの方が強いのでは?」このような疑問もあるかもしれません。

実は、牙の大きさもステップマンモスはインペリアルマンモスのそれを上回る500センチメートルというから驚きなのです。

まさに規格外ですね。

全ての点においてインペリアルマンモスを上回るステップマンモスが堂々の第2位となります。

しかし、一昔前であればこのステップマンモスは第1位でありました。

最近になってこのステップマンモスを凌ぐマンモスの化石の発見がなされたのです。

最強のマンモスの強さランキング第1位

最強のマンモスの強さランキング第1位となるのは、松花江マンモスです。

圧倒的な存在感で第2位となったステップマンモスが、長い間マンモス最大種とされていました。

しかし近年そのステップマンモスを凌ぐ松花江マンモスの化石が発見されたのです。

正直なところまだ研究途中なので詳細は不明な部分が多いのですが、体長、体高ともに500センチメートルオーバー、体重も20トンを超すと考えられ、ステップマンモスを凌ぐことは確実視されているのです。

圧倒的な大きさを誇るステップマンモスを凌駕する松花江マンモス!

この時点では、最強のマンモスの強さランキング堂々の第1位として位置付けておきましょう。


しかしこのランキングに懐疑的な意見も!

前項で最強のマンモスの強さランキングを発表し「松花江マンモス」を堂々の第1位としました。

データ的にはその通りで問題はないと思われます。

しかし、一方で懐疑的な意見が出てくるのも重々承知しております。

前述でも述べておりますが、松花江マンモスは「アジアステップマンモス」とも呼ばれているように、ステップマンモスと同種とする意見もあるのです。

これは、今後の研究結果で全くの同種であれば、当然「松花江マンモス=ステップマンモス」となり、ランキングも第1位の松花江マンモスが消え、そのまま順位が繰り上げとなりますね。

もちろん、亜種や別種であるのであれば、このランキング通りで問題はありません。

松花江マンモスの研究次第で状況が変わることは、ご承知ください。

松花江マンモスは史上最大の陸上哺乳類の可能性も

因みに、史上最大となる陸上哺乳類としては、サイの祖先筋にあたる「インドリコテリウム(パラケラテリウム)」がそうであるとされているのです。

インドリコテリウムの写真

出典画像:Wikipedia

しかし、松花江マンモスの研究が進むと、もしかしたら松花江マンモスは「最強のマンモスの強さランキング」の称号と共に「史上最大の陸上哺乳類」の称号を手に入れる可能性も充分にあるのです。

こうなってくると、松花江マンモスの研究に関心を寄せざるを得ませんね。

 

まとめ

今回、「マンモスの種類」に「最強のマンモスの強さランキング」をご紹介しました。

もう既に絶滅してしまっているので、ある意味では太古のロマンとともに想像で楽しむしかないのです。

しかし、近縁種となるゾウが私達にとって馴染みのある存在であるので、恐竜以上に現実味を持つことができますね。

今回ご紹介したように、様々な種類が存在したマンモスですが、意外と研究が進んでいないので詳細が不明な部分が多いのです。

今回ランキングで第1位とした松花江マンモスも、もしかしたら研究次第では存在が消え去る可能性もありますし、反対に史上最大の陸上哺乳類の称号を手にする可能性もあるのです。

動物園で見る大きなゾウ。

これよりも大きなゾウの仲間がいたのですから、やはり絶滅が悔やまれます。

太古のロマンに想いを馳せながら、今生存する動物にも絶滅の危惧があることも改めて考える必要がありますね。

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