モンスターパニック映画で、10mを超えるアナコンダが人を締め上げて丸呑みにするシーンがあります。
アナコンダは実際にアマゾンに生息し、現地では人食いヘビと恐れられています。
では、最大のサイズとはどの程度なのでしょうか?
本当にアナコンダは人を丸呑みにしてしまうほど危険なのでしょうか?
についてこの記事ではご紹介していきます。
目次
アナコンダの基本情報
出典画像:Wikipedia
- 学名:Eunectes
- 分類:有鱗目ボア科アナコンダ属
- 分布:南アメリカ大陸の熱帯雨林、トリニダード島南部
- 体長:400~600cm
アナコンダは2種類にヘビの総称です。
キイロアナコンダとオオアナコンダです。
私たちが映画などで見るアナコンダは主にオオアナコンダの姿をしています。
全身が灰色がかったくらい緑色や茶色、そして黄色味がかった斑点模様があります。
キイロアナコンダは地色が黄色で暗い茶色のまだら模様があります。
オオアナコンダはヘビの中では最大種であり、同じ最大種にはアミメニシキヘビがいます。
アナコンダはどんな蛇?
映画で見るアナコンダは巨大で、目にも留まらぬ速さで人にぐるぐると巻きついて締め上げ、まだ息があるうちに頭から飲み込んでいきます。
では、実際のアナコンダはどうなのでしょうか。
毒はあるのか?素早く動けるのか?最も大きい個体は?人を丸呑みにするのか?
アナコンダに毒性は?捕食方法は?
アナコンダは映画同様に、獲物に巻きついて、その強靭な筋力で締め上げて、骨を砕きます。
そうすることで飲み込みやすくなるからです。
つまり、締め上げること=命を奪うことではないので、生きたまま丸呑みにするのは合っています。
ただし、図らずも殺してしまうことはあります。なので、100%生きたままというわけではないのです。
また、この捕食方法では毒は必要ありません。なのでアナコンダは毒を持ちません。
毒なしで、相手を締め上げて無力化してしまう、それほどアナコンダの締め上げる筋力は強いのです。
アナコンダの最大サイズは?
アナコンダの最大サイズはどれほどなのでしょうか?
映画では10m以上の巨大なアナコンダがうじゃうじゃ出てきますが、実際のところ、最大サイズは9m弱とも16mとも言われており、情報にばらつきがあります。
ですが、9m以上のアナコンダがいることは確実のようです。
人食いアナコンダは人を丸呑みにする?
アナコンダは人を丸呑みにするのでしょうか。
現地ではアナコンダに巻きつかれて絞め殺されてしまうことはあるようですが、人が丸呑みにされた事案は確認できていません。
ただし、シカやイノシシなどの中型の哺乳類がお腹から出てきたことや、アナコンダが出てきたこともあります。
なので、現地では家畜を襲う害獣として認識されています。
アナコンダはペットになるのか
シカすら丸呑みにしてしまうアナコンダを飼うことはできるのでしょうか。
実際にアナコンダを飼っている人はいます。
では、どのような準備や設備、そして維持するためのケアが必要なのでしょうか。
アナコンダを飼う際の注意点:性格
アナコンダはペットとして飼うのにふさわしい動物なのでしょうか。
まず、アナコンダの性格ですが、気性はとても荒いです。
またオオアナコンダよりも小ぶりのキイロアナコンダの方がより気性が荒いです。
また、巻きつき癖・噛みつき癖があるので、接触する際は細心の注意が必要です。
巻きつく時はゆっくりです。気付いた時には巻きつき締め上げられる直前ということもあります。
アナコンダを飼う際の注意点:制度
アナコンダは日本では「特定動物」に区分されています。
「特定動物」は「人間やその他財産に危害を及ぼす可能性のある生物」を意味します。
なので、都道府県知事や政令指定都市の市長による飼育に関する許諾を得なければなりません。
また、許諾を得るためにも、そして許諾後もある一定の条件をクリアしなければなりません。
それは飼育場所と接触する人物、そしてその状況の維持性です。
アナコンダを飼う際の注意点:場所
アナコンダを飼育する際は畳6畳程度の面積が必要です。
プール部分も必要です。
アナコンダは水辺にいることが多く、また水の中の方が素早く動くことができるので、ストレスが少なくすみます。
また、プールを設置するので、水の排水注水設備を設置しなければなりません。
アナコンダを飼う際の注意点:空調
アナコンダは南米の熱帯雨林、アマゾンに生息しています。なので、高温多湿の空気を好みます。
室温は26〜30度の幅で、そして湿度は50%前後に保ちます。
アナコンダを飼う際の注意点:値段
アナコンダの値段ですが、本体の値段と輸送費等で、2mほどの個体であれば20万円程度で、3mを超える個体はさらに倍ほどの値段がします。
設備費や餌代、維持費などで毎月かなりな出費になるのは覚悟しなくてはならないでしょう。
アナコンダのまとめ
アナコンダは映画のように人を頭から丸呑みとまでは生きませんが、絞め殺すことは造作もないことのようです。
そしてアナコンダを飼う際は、お金に余裕がるかどうかをきちんと考えましょう。
設備の欠陥は、飼い主が襲われたりアナコンダが死んでしまったりする原因になりますから。