海には様々な恐ろしい生物や巨大な生物が存在します。
恐ろしさであげれば、ホオジロザメがその最右翼となりますがこれに大きさをも加味するとその種では最大級となるダイオウイカやマッコウクジラなども比較的攻撃性が高く時には恐ろしいモンスターと化してしまうようです。
では、ダイオウイカ、マッコウクジラ、ホオジロザメこの3者が争うとなるとその強い順番はどうなってしまうのでしょうか?
興味が湧いて来ますよね!?
それでは、それぞれの特性や事例などから考えて参りましょう。
目次
「ダイオウイカ」「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」それぞれの基本データ
【ダイオウイカ】
- 分類 開眼目 ダイオウイカ科 ダイオウイカ属 ダイオウイカ
- 学名 Architeuthis japonica(日本周辺で見つかるもの)
- 和名 ダイオウイカ
- 英名 Giant Squid
- 分布 幅広い範囲で発見例があるが、深海に潜むため詳細は不明
- 生息 深海
- 体長 10から18メートル程度
- 体重 150から1000キログラム程度
【マッコウクジラ】
- 分類 偶蹄目/鯨偶蹄目 ハクジラ小目 マッコウクジラ科 マッコウクジラ属 マッコウクジラ
- 学名 Physeter macrocephalus
- 和名 マッコウクジラ
- 英名 Sperm whale
- 分布 北極から南極まで世界規模
- 生息 主に深海沖
- 体長 雄16から18メートル、雌12から14メートル 程度
- 体重 雄50トン、雌25トン程度
【ホオジロザメ】
- 分類 ネズミザメ目 ネズミザメ科 ホオジロザメ属 ホオジロザメ
- 学名 Carcharodon carcharias
- 和名 ホオジロザメ
- 英名 Great white shark
- 分布 亜熱帯から亜寒帯まで、世界中の海に広く分布
- 生息 主に沿岸域の表層付近 しかし深く潜ることも出来る
- 体長 4から4.8メートル 程度
- 体重 680から1100キログラム程度
「ダイオウイカ」「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」それぞれの特徴
ここでは、「ダイオウイカ」「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」それぞれの特徴を戦闘能力が垣間見ることのできる身体的能力から見てみましょう。
ダイオウイカの特徴
前述もしておりますが、このダイオウイカに関してはようやくUMA(未確認生物)の域を脱したというところで、まだその詳細は解明されておりません。実際に捕獲されたと言っても既に死んでしまっているのでなかなか研究が進んでいないのが実情なんです。
泳ぐスピードもようやく生きているダイオウイカの撮影に成功というレベルなので測りかねていますが、映像を見る限りそれほどスピードがあるようには見えませんね。
鋸状の硬い歯が連なる吸盤は、獲物を捕獲する際には強力な武器になるようです。これを有する触腕に絡みつかれて引きずり込まれるとなると捕まってしまった方はなすすべが無くなってしまうかもしれません。
マッコウクジラの特徴
マッコウクジラはハクジラ類では最大となりつまり歯のある動物においては世界最大となります。この最大というのが最も強力な武器ではありますね。
生涯の内3分の2を深海で過ごす程に潜水能力は高く、軽く深海2000メートル(3000メートルという記録もあります)まではいくことが出来るようです。しかし、それ以降の深さには餌となるものの存在が少ないため、行く必要がないと考えられています。
マッコウクジラと衝突した船舶が多大なる被害を被ることからもその破壊力の凄まじさは垣間見ることが出来ます。ただし、これは通常遊泳中の時速5から15キロ程度時のことで、緊急時などには時速45キロという驚異的なスピードで泳ぐことから、その場合の破壊力は計り知れません。
この巨体と潜水能力の他には、歯を持つことと獲物を失神させると言われる音波を発することが武器となります。
ホオジロザメの特徴
属する軟骨魚類の中では比較的高い運動能力を有するのがこのホオジロザメで、泳ぐスピードは時速25から35キロを出せるとされています。よく映像で見る海面から身体が飛び出すような様はこの身体能力から来るものなのですね。
しかし、餌とする硬骨魚類や小さな鯨類は最高速度50キロを出すこともあるので、狩りは奇襲で行うことが多いようです。こちらも映像でよく見るオットセイを狩る際に海底から一気に上昇し海面から捕まえたオットセイごと飛び出す様などはその典型的な手法ですね。
のこぎり状になった歯は非常に鋭利で大きく、一噛みで14キログラムの肉を食いちぎってしまうと言われています。歯が折れたり欠けたり損傷すると絶えず生え変わると言うのは、サメ類共通の特徴ですね。
ただ、サメは内臓を守る硬い骨格を持たないので、衝撃には弱いという弱点があります。イルカの体当たりで内臓を損傷し死亡したケースも報告されています。
「ダイオウイカ」「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」それぞれの天敵
これまでデータや特徴から、少しずつですがこの3者の優劣が見えてきたようにも思えますね。ここで、その天敵となる存在からも見ていきたいと思います。
ダイオウイカの天敵はズバリ!マッコウクジラ
ここで一つの答えが出てしまいますが、このダイオウイカの天敵となるのは実はマッコウクジラなんです。勿論謎が多いダイオウイカだけに、詳細は不明ですがマッコウクジラの胃の中からダイオウイカの痕跡が多々発見されることや皮膚からダイオウイカの爪の跡など格闘した痕跡が伺えることから結論付けられています。
また、サメやシャチなどの胃の中からも同様にダイオウイカの痕跡が発見されていることもありますが、こちらは格闘の跡が見当たらないことから弱ったり死んでしまったものとも考えられています。
マッコウクジラの天敵は人間とシャチ!
マッコウクジラの天敵として私達人間があげられてしまうのは、少々複雑な気持ちもしますが実はこれ海に天敵となるものの存在が無いことからこうなってしまうんですね。
唯一人間以外にあるとすれば、シャチの存在です。シャチはキラーホエールとも呼ばれクジラを狩って食してしまいます。ただし、これは小さい種類か子供のクジラの場合が多く、稀に集団で成体も襲われることもあるようですが一対一になるとなかなかマッコウクジラに敵うものは存在しないようですね。
ホオジロザメの天敵は人間に同族のサメそしてシャチ
ホオジロザメは、映画などにもなるので人を襲う恐ろしいイメージがありますが、実際にはホオジロザメによる人間の被害というのは、他の動物によるものに比べると意外と少ない部類になるようです。
むしろ、そのホオジロザメの天敵として人間があげられてしまうようです。これは漁場を荒らされてしまったり、海水浴などの安全性を考えての駆除によるものが多いようですね。
サメは同族間で共食いをすることでも知られています。大きいサメが小さいサメを食してしまうのです。時として、餌が無い時などは、同じホオジロザメ間でも体の大きなものが小さなものを襲うこともあるようです。
また、ここでもシャチの名前があがってきます。シャチがホオジロザメを襲う例は幾度も観察がされています。こうなると、シャチと対等または上回るマッコウクジラの優位性が確実となって来そうですね。
「ダイオウイカ」「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」一番強いと考えられるのは?
ここまでに「ダイオウイカ」「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」に関して様々な情報をお届けしてまいりました。これらからその強さの序列を考えてみたいと思います。
最強はマッコウクジラ
この中で最強となるのは、やはりマッコウクジラになると考えるのが妥当かと思われます。
その理由としては、ダイオウイカを食してしまうこととホオジロザメの天敵となるシャチとも同列以上の序列になることからそう考えるが妥当と思いますね。
二番手はホオジロザメが有力だが実は微妙とも・・・。
では、二番手はとなるとホオジロザメが有力なのですが実は微妙ともとらえられるのです。如何せん、ダイオウイカの情報がまだUMAの域を脱した程度と少なすぎるので、決定打に欠けてしまいますね。
順当に考えれば、その食性や凶暴性にホオジロザメの胃から検出されたダイオウイカの残骸などホオジロザメが優位ととらえられるのです。しかし、水族館ではタコがサメを捕食するということも起こりました。このシーンを思い出すとこれよりもずっと大きなダイオウイカであればホオジロザメを捕まえることも可能と考えられるのです。
サメは動いていないと呼吸が出来ませんので身動きが取れなくなると死んでしまいます。また、ひっくり返されてしまうと動けなくなる、更には前述のように体を守る骨がないのでもろいなどの意外な弱点もあり、ダイオウイカに捕まってしまったらいくらホオジロザメでも危ういかも知れませんね。
最終結果としては!
最終的にここでは次のように判断します。
最強である1位はマッコウクジラ!
続いて2位は、ホオジロザメ!
最後に3位は、ダイオウイカ!
ただし、「1位のマッコウクジラは揺るがないのですが、2位と3位は状況によって変動する場合もある!」という注釈を付けさせてください。
まとめ
今回、海に潜む巨大かつ恐ろしい生物であるダイオウイカ マッコウクジラ ホホジロザメの3種をその特徴などから強さの順列付けをしてみました。
その結果として「マッコウクジラ」「ホオジロザメ」「ダイオウイカ」という序列を導き出したのです。
しかし、これはあくまでも一対一の成体同士の戦いにおいてのことで、それでも2位と3位の順番は入れ替わる可能性もあるというものです。
ダイオウイカの生態調査がさらに進めば、2位と3位も確実な指摘が出来るとは思いますが、今のところは海の戦いのロマンとして、この順位が妥当ではないでしょうか?