クジラが爆発する理由と危険性とは?打ち上げられた鯨には絶対に近づくな!

危険な哺乳類

クジラが大爆発!」なんとも物騒な出だしですが、実際にこの「海岸に打ち上げられたクジラの死体が爆発!」と言うニュースが世間を騒がせた事実もあるんです。

打ち上げられたクジラには絶対に近づくな」と専門家も言うように、クジラの死体は爆発する危険性が非常に高い上にすさまじい威力があります。

しかながらし、このクジラの死体が爆発する理由は何なのでしょうか?

今回はこの摩訶不思議なクジラの死体の爆発について、オレゴンや台湾の事例を元に紐解いて参ります。



クジラの爆発とその理由

この「クジラの爆発」とは、死亡したクジラが海岸等に打ち上げられると、その死体が腐敗して死体内部にメタンガスが充満して破裂してしまうことを指しています。

自然爆破や解体処理の為、刃物で刺した瞬間に爆発等と言う事もあるようです。

これは全ての動物に起こり得る事象ではありますが、クジラの場合にはその巨体故爆発の威力がすさまじく危険性も高いので話題に上ってしまうようですね。

勿論、クジラの死体処理の為、人為的に爆発処理を行うこともあります。

何故メタンガスが動物の死体内に溜まるのか。

何故、死体内にメタンガスが溜まってしまうのか、これは動物が死ぬと体内のバクテリアが腐敗の過程でメタンガスを作り出していきます。

このガスの逃げ場がないと体内で圧力を増しどんどんと膨らんで行きます。そして限界まで来ると破裂してしまうのです。

前述もしておりますが、クジラの場合にはその体が非常に大きいので、体内に溜まるガスの量も非常に多くなり爆発の危険性が高くなってしまうのです。

打ち上げられたクジラの爆発事例

実際に、このクジラの爆発は過去に何度か起こっていて、ニュース等でも取り上げられています。

その主だったものをご紹介しておきましょう。

オレゴンでの爆発事例

最初にご紹介するのはアメリカオレゴン州での爆発事例です。

1970年11月、オレゴン州フローレンス付近の海岸に一頭のクジラの死体が打ち上げられました。

打ち上げられたのは、体長が14メートル体重が8トンに及ぶコククジラ(マッコウクジラとの説もあり)で、当初は解体処理の為ダイナマイトを使った爆破処理が行われました。

このダイナマイト爆破が引き金となり、続いて体内のメタンガスも爆破を起こしました。

この爆破はすさまじく遠く離れた地域へもクジラの部位が飛んでいき、自動車等が破壊されてしまうという甚大な被害が出たようです。

このことは、クジラの海岸での爆破処理に一石を投じ、以降は海での爆破など対応が苦慮されています。

コククジラの写真

出典画像:Wikipedia

台湾での爆発事例

前述のオレゴン州の爆発から30余年、2004年1月台湾でもこの打ち上げられたクジラの爆発が起こっています。

この時打ち上げられたのは体長17メートル、体重50トンのマッコウクジラで処理の為の輸送中に内部のメタンガスが爆発してしまいました。

研究のため大学に運んだが、大学では対応できないと違う場所(野生動物保護区)に運ぶ際にこの惨事が起こってしまったようです。

輸送中という事で街中(台南市中心街)で爆発が起こってしまい、その威力はすさまじく被害は住宅に店舗、車、人と甚大なものとなってしまったようです。

この時は、人的な要因では無く完全なる自然爆発です。

マッコウクジラの写真

出典画像:Wikipedia

フェロー諸島での爆発事例

台湾の事例から10年程経った2013年11月には、フェロー諸島でもこのクジラの爆発事故が起こっています。

この時はマッコウクジラ(詳細は不明)ですが、この打ち上げられたクジラを生物学者が解体していると、突如内臓が噴き出すと言う事が起こりました。

この時は、爆発と言うよりは内臓の噴出と言う感じで大事に至ることはありませんでした。


クジラ爆発の威力と本当の恐怖!

クジラの巨大な体に溜まったメタンガスの爆発の威力はすさまじく、飛び散った肉片は死体から遠く離れたところまで届きます。

また、これにより近くにある店舗や車などの損壊と言う甚大な被害が出ています。

しかし、本当に恐怖となるのは、その際に発する異臭の方なんです。

この爆発が起こると言う事は、メタンガスがパンパンな状態にまで充満していたことになります。つまり、その死体の腐敗の進行もかなり進んでいることになります。

そうなると、爆発で内臓やら血肉と共に中に溜まっていた悪臭異臭が一気に噴き出してしまいます。

その臭いたるや、筆舌に尽くしがたいとしか形容出来ないかも知れません。

この臭いにより体調を崩す人間が続出しても何ら不思議ではありませんし、死体に発生した細菌やウィルスなども一緒に散らばるので、感染症などの危険性もあります。

日本でもクジラの死体の打ち上げはある。絶対に近づいてはダメ!

この事は決して対岸の火事ではありません。日本においてもクジラの死体の打ち上げは過去に何件もあるのです。

日本の場合には、マニュアルに則りその処理が行われるようですが、実際には予算やサンプル利用の指示などなかなか迅速には事が運ばないようですね。

基本的には処理場においての処理となるのですが、難しい場合には埋めて処理をしたりその場で焼却処理をしてしまうこともあるようです。

もし、お近くの海でクジラの死体が打ち上があったとしても、絶対に興味本位などで近付いたりしては行けません!

クジラの死にまつわる話

クジラは生き物です何時かは必ず死が訪れます。ですので、このようにクジラの死体が打ち上げられることは決して珍しいことではありません。

しかし、まだ息のあるクジラの座礁も多くあります。

これらは地震等の自然災害により電磁波の混迷が起こりクジラのソナー能力に異常をきたしてしまう場合や、人間(潜水艦や大型船舶など)がその異常の原因を作ってしまう場合もあるようです。

そうなると、ただ単に「打ち上げられたクジラの死体は危険だ!」等とは言っていてはいけないのかも知れませんね。

まとめ

今回、打ち上げられたクジラの死体による恐ろしい爆発について色々とご説明して参りました。

あまりなじみの薄いレアケースではあるものの、実際に爆発が起こってしまったら甚大な被害が及ぶ大惨事になる可能性があるようですね。

クジラはシャチ位しか天敵となるものもいないので、食されるという事が少なくこのような事になってしまうのかも知れません。

余談ですが、たまにUMAの死体が漂着等と報じられることがありますが、鑑定するとクジラだったという事が多々あるようです。

感慨深いですが、クジラにおいては死んで地球に帰るという死に際の美学と言うものもなかなか複雑なのかも知れませんね。

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク

合わせて読みたい記事