サイの生態と種類一覧!天敵はいるの?

危険な哺乳類

サイは誰もが知っているアフリカやアジアにいる動物です。ツノがあって体が大きい。ではそのツノって何でできているか、あの大きなサイにはどんな種類があるのか、この記事ではサイのツノの正体や種類について、そしてサイの天敵についてもご紹介していきます。

サイの基本情報

サイの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Rhinocerotidae
  • 分類:奇蹄目サイ科


サイの生態:サイは馬の仲間?

サイは分類上、奇蹄目(きていもく)というカテゴリーに分類されます。これは蹄の数によって分類する方法で蹄が1つや3つという奇数の生き物は奇蹄目、逆に2つや4つのものは偶蹄目と言います。

サイの蹄は3つなので奇蹄目に分類されます。奇蹄目にはサイの他にもウマがいるので、分類上は仲間になります。ちなみに偶蹄目にはウシやシカがいます。

ところで、サイの蹄は3つと紹介しましたが、「何指と何指と何指なのか?」というと、「人差し指・中指・薬指」になります。そして体重は中指にかかる構造になっています。それは速く走るためです。

人間は走るときに足の平の全てを地面につけるよりも、爪先立ちで走った方が速く走れますね。それと同様に、地面との設置面積が小さいほど、地面を強く蹴ることができ、速く走れます。

なので、肉食動物から逃げる必要があるために、走りやすい足の形状になったと考えられています。そのため、サイは大きい体ながら時速50kmで走ることが可能です。

サイの生態:サイのツノの正体は髪の毛?

サイといえば象徴的なのが立派なツノです。古く中国では漢方薬になると信じられ、サイが密猟される時などは、そのツノを目当てに多くのサイが命を落としました。

では、そのツノとは何なのでしょうか。実は、その正体は「硬化した皮膚」、つまりは爪や髪の毛と同じもので構成されています。なので、シカやウシのツノには頭蓋骨に直結し、ツノの中心には骨の芯があります。

ところが、サイのツノには芯がありません。また、サイのツノは髪の毛や爪と同じ、つまりは一生伸び続けます。

なので、サイは伸びてくると木や岩肌などにツノをこすりつけて形を整えます。

サイの生態:火を見ても怖がらない?

多くの動物は火を本能的に怖がります。よく映画で猛獣に火のついた棒を振り回して威嚇しているシーンを見たことがあると思います。

大抵の動物はこれでひるみますが、サイは違います。実はサイは火に向かってくるのです。原因はいまだに不明です。ですが、サイは火を見るとそれを消そうと猛ダッシュで突っ込んできます。そのため「森の消防士」という別名があるくらいです。

種類ごとのサイの基本情報

ここまでサイの基本的な情報、生態についてご紹介してきましたが、ではどんな種類のサイが世界にはいるのか。この章では地球上に生息している以下5種類のサイについてご紹介しようと思います。

シロサイの基本情報

シロサイの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Ceratotherium simum
  • 分類:奇蹄目サイ科シロサイ属
  • 分布:アフリカ大陸
  • 体長:3.5~4.2m
  • 体重:3.5t

シロサイはアフリカ大陸の南アフリカ共和国やナミビア、ジンバブエ、ケニアなどに生息する最も大型のサイで、見た目はツノが縦に2本並んで、体色は灰色です。

「あれ?白じゃない」と思う方もいるかもしれません。実は「シロサイ」という名前は「白いから」という理由ではありません。

本来のつけられようとした名前は「Wide Rhinoceros」です。そうです、「White」ではなく「Wide」、口が「横に広い」という理由で名付けられ量としたのですが、聞き間違いで「White Rhinoceros」と名付けられてしまったのです。

シロサイは低いところの草を食べられるように、口が横広になっています。なので、白は関係ないのです。


クロサイの基本情報

クロサイの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Diceros bicornis
  • 分類:奇蹄目サイ科クロサイ属
  • 分布:アフリカ大陸のタンザニア、ジンバブエ、モザンビーク、スーダン、エチオピア、南アフリカ共和国
  • 体長:3~4m
  • 体重:1.5~2t

クロサイはシロサイよりも一回り小さいサイで、ツノが縦に2本並んでいて、体色は灰色です。

そしてシロサイの口が横広なのに対して、クロサイの口は尖っているのが特徴です。

シロサイは「Wide」を「White」と聞き間違えて名付けられましたが、クロサイはというと、こちらも体色は関係ありません。クロサイは「シロサイと一緒のアフリカ大陸に生息していて生息域も被っているところが多いので、シロサイと区別するために、白の反対色の黒にしよう」という理由でクロサイになりました。

なので、体色によるものでも聞き間違いでもなく、便宜上の名付けだったのです。

スマトラサイの基本情報

スマトラサイの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Dicerorhinus sumatrensis
  • 分類:奇蹄目サイ科スマトラサイ属
  • 分布:スマトラ島、ボルネオ島、マレー半島
  • 体長:2.4~3.2m
  • 体重:700~800kg

サイの中では最も小型で最も原初的な姿をしており約4000万年前から変わらぬ姿をしています。

見た目はツノが縦に2本並んでいて体色は赤茶色をしています。そして、深刻な事実として、このスマトラサイは絶滅が最も危惧されている生物の一つで、世界中に生息しているのは100頭以下とも言われています。

原因はツノ目的の乱獲と森林の開拓による生息域の減少です。

インドサイの基本情報

インドサイの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Rhinoceros unicornis
  • 分類:奇蹄目サイ科インドサイ属
  • 分布:東南アジア北部
  • 体長:3~4m
  • 体重:3t

インドサイはシロサイに次ぐ大きさのサイで、学名に「unicornis」とあるようにツノは1本です。

このサイの特徴は肩や腰、足の付け根の部分の皮膚が鎧のように重なっているところです。

ここの皮膚は本当に硬く、見た目のまままさに鎧です。

ただし、このサイの鎧も密猟者の銃弾を防ぐことはできず、インドやネパールでは密猟によって個体数が激減し、バングラデシュやブータンでは絶滅してしまいました。

現在では保護活動が行われ、一時期200頭ほどだったインドサイも2000頭ほどにまで増えてきています。


ジャワサイの基本情報

ジャワサイの写真出典画像:Wikipedia

  • 学名:Rhinoceros sondaicus
  • 分類:奇蹄目サイ科インドサイ属
  • 分布:ジャワ島最西端
  • 体長:3m
  • 体重:2t

スマトラサイ同様に最も絶滅が危ぶまれる生物の一つで、現在確認できている個体数は50頭以下です。

外見的特徴はインドサイと似ており、鎧のように重なった硬い皮膚とツノが1本で、他の際に比べるとやや体が細いです。

ジャワサイも密猟や森林破壊によって数を大きく減らし、ベトナムにも生息していた個体は密猟によって絶滅してしまいました。

サイのまとめ|サイの天敵はやはり人間

サイの天敵といっても、サバンナや森で際に襲いかかる猛獣は滅多にいません。強いていうならライオンなどの肉食獣ですが、彼らも際に襲いかかれば返り討ちが怖いので、決死の覚悟でなくてはなりません。

ですが、サイがこの地球上で最も恐れる生物がいます。それはやはり人間です。

サイの硬い岩のような皮膚もライフルの弾丸は防げません。ツノは漢方薬として「金の2倍」の価値があったと言われていましたが、実はサイのツノには薬効はないのです。

つまり、迷信によってサイのツノは高価なものとされ、乱獲が始まったのです。

正しい理解と野生動物に対するモラルが欠如したことで怒ってしまった悲劇と言えます。

この先、保護活動を通じて、サイに対する保護と正しい理解が広まることを期待しています。

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