人喰い巨大ミズダコの生態!漁師が恐れる危険性とは?

その他の危険生物

タコと言えば海の幸として有名ですが、中には人を襲うほど巨大なタコがいることをご存知ですか?

その名はミズダコ。世界最大のタコとしても知られ、漁師やダイバーが襲われることもあるのだとか。

人喰いダコが登場する映画まであります。

一方、ミズダコの生態には不思議なことやわからないことがたくさんあります。

そんなミズダコの秘密の一部をご紹介します。



超巨大?ミズダコの最大サイズは?

ミズダコ

画像出典:wikipedia

 

世界最大のタコと言われるミズダコですが、実際にはどのくらいの大きさなのでしょうか。

平均的なミズダコの大きさは、脚(いわゆる腕の部分)を広げた状態で3~5メートル、体重は50キロにも及びます。

食用として一般的なマダコが60センチほどですから、平均サイズからして巨大であることがわかります。

しかし、最大記録はなんと9.1メートル、体重は272キロ

サメをも襲うと言われるのも、うなずけますね。

もっともこの大きさなので、水上では体重を支えることができず、動けなくなってしまいます。

 

不思議に満ちたミズダコの生態

ミズダコは寒い海にすむタコで、日本にも生息しています。

岩の多い浅い海底に生息し、エビなどの甲殻類や魚類を捕食して暮らしています。

ミズダコを含むタコの仲間はいわゆる軟体動物で、硬い骨格を持たない生き物です。

そのため、力の強さがいまいちイメージしにくいかもしれません。

見ようによってはブヨブヨしていて弱そうに見えるかもしれませんが、タコに限って言えば、全身筋肉で覆われた強力なハンターです。

骨格がないからこそ、体の柔軟性が高く、特に腕はあらゆる方向に曲がります。

この腕と吸盤の力で獲物をしっかりとホールドするのです。

また、あまり知られていませんが、タコにはとても固いクチバシがあります。

このクチバシはカラストンビとも呼ばれ、甲殻類が好物のタコはこのクチバシで甲殻類の外殻をかみ砕きます。

ミズダコにももちろんクチバシがありますが、なんと大人の握りこぶし大ほどの大きさがあります。

当然ながらそれに付随する筋肉も大きく、イセエビのような大型のエビはもちろん、巻貝の殻ですら、バキバキにかみ砕いてしまいます。

強力な筋肉を持つ長い腕と大きなクチバシが、ミズダコの主な武器です。

実際に、水族館で飼育されていたミズダコが、アブラツノザメというサメを攻撃し死亡させた例もあり、ミズダコの攻撃力の高さがうかがえます。

実は非常に知能が高いことでも知られ、飼育下での実験では広口ビンを開けて中の餌を取り出したことが知られています。

一方、寿命はわずか数年であることがわかっています。

オスは交尾を終えるとすぐに寿命となり、死亡してしまいます。

メスは卵を守る習性があり、卵が孵化するまで飲まず食わずで卵を守り続けます。

そのため、卵が孵化したときには死んでしまうのです。

ただし、繁殖行動をとっていないミズダコがどのくらい生きるのかはよくわかっていません。


人喰いダコは実在する?ミズダコの危険性

3メートルを超えるサイズ、巻貝をもかみ砕くクチバシと、存在そのものが凶器のようなミズダコですが、人を捕食することはあるのでしょうか?

海のハンターとして名高いサメが殺されてしまう例もあるくらいですから、人間など格好の餌食になりそうですね。

しかし、実際には、ミズダコが捕食を目的に人間を襲った例はないようです。

人が素潜りで潜水中にミズダコに接近しすぎて襲われ、そのまま溺死してしまう例があったようですが、これはミズダコに接近しすぎたことにより起こった事故で、ミズダコが故意に襲いかかってきたわけではなさそうです。

前述の通り、タコの好物は甲殻類で、哺乳類を襲うことは稀です。

海生哺乳類は大型で力の強いものが多く、捕食しようとすれば自分が返り討ちにされるリスクがあります。

魚はタコよりも動きが早く、効率よく捕食することが難しい相手です。

瞬発力はあるものの基本的に動きの遅い甲殻類が、餌としては最適だったのでしょう。

泳いでいる人間などめったに見られない相手ですから、ミズダコとしては餌として認識するよりも警戒心が先に来るものと思われます。

そのため、捕食を目的として襲われることはないものの、ミズダコが追い詰められたと感じれば攻撃に転ずることがあるわけです。

また、タコの中にはヒョウモンダコのように強力な毒をもつ種もいますが、ミズダコがこのような毒性をもっているかどうかははっきりとわかっていません。

さしあたり、ダイビングをしていて突然ミズダコに襲われ食べられてしまう、ということはなさそうですが、もしミズダコを見つけても近づいたり刺激したりしない方がいいでしょう。

ちなみに、マダコの漁獲量が少ない北海道などでは、食用のタコといえばミズダコを指し、一般的に食べられています。

体が大きい分、食べられる部分も多いということです。

マダコよりも触感が柔らかく、これを水っぽいと感じることもあるため、「ミズダコ」という名がついたといわれています。

北国へ旅行する機会があれば、世界最大のタコを味わってみてもいいかもしれませんね。

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