今回の記事ではアマゾン川とその周りに住む危険生物のランキングをご紹介します。
定番どころから意外なものまで、幅広くご紹介していきたいと思います。
それではアマゾン川の危険生物ランキングTOP10をご覧ください。
目次
アマゾン川の危険生物ランキング第10位 カンディル
出典画像:Wikipedia
- 学名:Vandellia cirrhosa
- 分類:ナマズ目トリコミュクテルス科ヴァンダリア属
- 体長:10〜30cm
日本で「アマゾン川に住む人食い魚」と言われ、誰もが想像するのが「ピラニア」でしょう。
ですが、現地で同じ質問すると、帰ってくる答えは少し違ってきます。
現地で恐れられているのは「カンディル」という魚です。
この小さな魚は口が円形のヤスリのようになっていて、この口で獲物の肉を削り食べながら食い進んでいきます。
また、カンディルはアンモニアに誘引される性質があるので、現地では尿道などから体内に侵入され内臓を食い荒らされるなんて被害もあるそうです。
アマゾン川の危険生物ランキング第9位 ピラニア
出典画像:Wikipedia
- 学名:Pygocentrus nattereri
- 分類:カラシン目セルラサルムス科
- 体長:15〜60cm
言わずと知れたアマゾン川の掃除屋です。
ただしピラニアは手当たり次第には襲いません。
血を流していたり傷ついている動物に襲いかかるのです。
その食べているようすはおぞましく、水面に水しぶきを無数にあげながら、次第にその水が赤くなっていくのです。
食べている時のピラニアは狂った様に獲物を貪り食い散らかす「狂乱索餌(きょうらんさくじ)」という状態にあり、こうなったが最後、獲物は骨になるのを待つのみです。
アマゾン川の危険生物ランキング第8位 オオメジロザメ
出典画像:Wikipedia
- 学名:Carcharhinus leucas
- 分類:メジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属
- 体長:225〜400cm
サメといえば海にいるイメージがありますが、オオメジロザメは淡水に何の問題もなく侵入できます。
アマゾン川などの1000km以上遡った場所でも被害報告があります。
性格は獰猛で、餌になりそうなものは何でも口にします。
アマゾン川の危険生物ランキング第7位 アナコンダ
出典画像:Wikipedia
- 学名:Eunectes
- 分類:有鱗目ボア科アナコンダ属
- 体長:400~600cm
映画でも取り上げられるほど、アマゾンにいる蛇の中でも、その危険度がよく知られているのがアナコンダです。
アナコンダは全身が強靭な筋肉で覆われおり、敵を締め上げ、骨を砕き、そして頭から丸呑みにします。
アナコンダの死体の中からシカやイノシシが丸ごと出てくることもあります。
映画のように人間が丸呑みにされた例はありませんが、人間が絞め殺されたという事例はあります。
アマゾン川の危険生物ランキング第6位 クロカイマン
出典画像:Wikipedia
- 学名:Melanosuchus niger
- 分類:ワニ目アリゲーター科クロカイマン属
- 体長:最大470cm
アマゾン川の生態系の頂点に君臨するのがクロカイマンです。
食欲旺盛で、基本的には何でも食べてしまいます。
大きな甲殻類や大型の哺乳類、そして大型の個体は人間すら襲ってしまいます。
まさにアマゾンの川の中の王者です。
アマゾン川の危険生物ランキング第5位 ジャガー
出典画像:Wikipedia
- 学名:Panthera onca
- 分類:食肉目ネコ科ヒョウ属
- 体長:120~185cm
- 体重:50~136kg
アマゾン川の川の中の生態系の王者がクロカイマンなら、陸地の生態系の王者と呼ばれるのがジャガーです。
ジャガーの武器は強力な前足からの一撃と、動物界でもトップクラスの強力な噛む力です。
他のネコ科の肉食獣は首元に噛み付いて気道を塞ぐことで窒息死させますが、ジャガーは獲物の後頭部に噛みつき首の骨、もしくは頭蓋を噛み砕いて殺します。
その殺傷力の高さから、現地民の言葉で「一撃で殺すもの」を意味する「ヤガーyaguara」からジャガーと名付けられました。
アマゾン川の危険生物ランキング第4位 クロドクシボグモ
出典画像:Wikipedia
- 学名:Phoneutria Nigriventer
- 分類:クモ目シボグモ科フォニュートリア属
- 体長:17mm~48mm
世界で最も危険な毒蜘蛛の異名を持つこのクモは、その毒性の強さからギネスにも登録されているほどです。
このクモは巣を張って狩をするのではなく、ブラジリアン・ワンダリング・スパイダーと呼ばれる様に、野をさまよい自ら襲いかかって獲物を仕留めるので非常に攻撃的な性格をしています。
毒は強力な神経毒で、人間の致死量は0.1mg、そんな毒を8mgも体内に持っているのです。
アマゾン川の危険生物ランキング第3位 フキヤガエル
出典画像:Wikipedia
- 学名:Phyllobates terribilis
- 分類:無尾目ヤドクガエル科フキヤガエル属
- 体長:5~6cm
生物界でトップクラスの毒性を持つと言われているのがヤドクガエルです。
そしてそのヤドクガエルの中で最強と言われているのがこの「モウドクフキヤガエル」です。
アマゾン川の上流に生息しているこのカエルは、バトラコトキシンという生物界でも最強と言われる神経毒を皮膚から分泌しています。
その毒はあまりに毒性が強いため、触るだけで皮膚が麻痺したり最悪の場合は死に至ります。
アマゾン川の危険生物ランキング第2位 デンキウナギ
出典画像:Wikipedia
- 学名:Electrophorus electricus
- 分類:デンキウナギ目ギュムノートゥス科デンキウナギ属
- 体長:250cm
アマゾン川の中には食べるでもなく毒でもなく、それ以外の方法で人間にとって脅威になる生物がいます。
それがデンキウナギです。
名前の通り、デンキウナギの危険性はその放電による感電です。
その電気は電圧600~800V、電流1Aにも達します。
この電圧で人間が感電死することはありませんが、水中で感電してしまうと筋肉が硬直、もしくは気絶してしまうので、そのまま溺死なんてことにもなりかねません。
そしてこのデンキウナギが厄介なのは、どこにいるかがわかりづらいことと、一度に何人もの人を感電させてしまうところなのです。
アマゾン川の危険生物ランキング第1位 ハマダラカ
出典画像:Wikipedia
- 学名:Anopheles
- 分類:ハエ目カ科ハマダラカ属
- 体長:5.5mm
アマゾン川の危険生物の王者であり、むしろ人類にとっての危険生物としてもほぼ最恐生物なのが、このハマダラカです。
この蚊はマラリアを媒介する蚊で、毎年2億人がマラリアに感染し、そして毎年400万人が亡くなっています。
今までの危険生物での死者数とは桁が違います。
そのため、アマゾンだけでなく人類史上でも最も危険な生物と言えるでしょう。
まとめ
アマゾン川には様々な生物が住み、その数は約500万種とも言われています。
その数の生物が食うか食われるかの弱肉強食の世界を生き抜いているのです。
危険生物はある意味でその生態系の中で必然的に生まれてくるものだと考えられます。
これからも、どんどん研究が進み、このランキングも過去のものとなるかもしれません。